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騎兵俑 2010年3月13日更新
土製、加彩
高54.5、長48、幅20
1965年陝西省咸陽市陽家湾出土
前漢時代・前2世紀
Paited Pottery Cavalry Figure
漢の高祖・劉邦を葬った長陵にともなう貴族墓の陪葬抗から、騎兵俑583体を含む計2548体の兵馬俑が出土した。始皇帝陵の兵馬俑に比べて大きさは約4分の1で、造りも粗略になる。しかしこの発見によって、前漢時代の兵馬俑や軍事について多くのことが明らかになった。
兵馬俑は部分ごとに型造りした後に接合する。しかし騎兵俑の上半身と下半身は接合されていない。焼成後は白く塗って下地とし、その上に色を重ね塗りする。
楊家湾の騎兵俑には大小2つの規格があり、この作品は高さ55センチ前後の小さい部類に入る。小さい騎兵俑は面長で切れ長の目をもち、靫(矢の容器)を背負う。
これに対して大きい方は団子鼻の丸顔で、靫はない。顔の造りや装備の違いを意識して、騎兵俑の大小を分けていたことになる。報告によれば、騎兵俑の9割以上は甲冑を着用していない。 しかしこの俑は太腿だけを赤い防具で覆っている。足を狙った歩兵の攻撃に備えたものであろうか。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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