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白玉杯 2010年3月19日更新
玉、金
高4.1、口径5.6、底径2.9
1957年、陝西省西安市李静訓墓出土
隋時代・6-7世紀
White Jade Cup with GOld Rim
本品は、9歳で亡くなった貴族の娘(李静訓)の墓から発見された約200点の副葬品の一部。玉製品はすでに新石器時代から制作された長い伝統をもつ。隋唐時代においても玉器は引き続き珍重されたが、隋唐の玉器にあっては、白色の玉が用いられる場合が多い。この作品は、一部に黄土色の斑を含む白玉をていねいに研磨して成形したうえ、口縁に金の覆輪をつけた、たいへん贅沢な作りとなっている。覆輪は、金のほかに銀、錫、銅といった材質が使用され、欠けやすい口縁を保護したり、口あたりをまろやかにし、また水切れをよくするなど、いくつかの効能をもつものとして後代の器にしばしば用いられた。この作品は、その最も早い時期の作例に属し、"金製宝珠首飾"、"金杯"と同じく、以後の中国工芸品の先駆として重要な位置をしめる。白磁製品とも共通した端正な姿は、当時の見事な造形力をよく示している。
出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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