考古用語辞典 A-Words

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石磨盤 2010年5月10日更新

石磨盤

【和:せきまばん
【中:
秦・漢・三国|石器・ガラス|>石磨盤

〈石臼〉

石製
直径54.5cm 穴の一辺4cm 厚さ4.5cm 重さ35kg
陝西省西安市臨潼区秦始皇陵園西北鄭荘遺跡
秦始皇兵馬俑博物館
食糧を加工する道具。全体は円形で、中央部に4cmx4cmの四角い穴がある。そのまわりに直径20cmの平面があって、その外側がらせん状の溝になっている。石臼は本来上下で1セ ットだが、本品は下の部分である。裏側はかなりぽろぼろになっている。
「臼の歴史」
 臼とは石や木などをえぐり、そのなかで穀物などをつき砕いたりする道具のことである。「臼」という漢字はその形からきている。中国では「臼」のことを「磨」という。中国ではつくよりもすりつぶすことが主目的だったからだろうか。
 中国では新石器時代の遺跡である半坡遺跡(陝西省西安市)から臼の原型と見られる道具が発見されている。
また漢代の画像石・画像磚にも臼と思われる道具が描かれている。 日本への石臼の伝来は、推古天皇18(610)年、高麗の僧、曇徴がもたらしたと、『日本書紀』にある。しかしそれ以後、あまり普及しなかった。日本は米食が中心だったからそれほど使用されなかったのだろうか。
 人類は古くから臼を使用してきた。だんご、うどん、そうめん、蕎麦、豆腐、きな粉などはすべて粉挽き臼からつくりだされたものである。しかし現代では機械が発達し、手 動の臼はほとんど利用されなくなってしまった。出所:「大兵馬俑展」
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