名称:「写真の季節―植田正治の1970年代」植田正治写真美術館
会期: 2021年4月10日(土)― 7月11日(日)
開館時間:午前10時から午後5時(入館は閉館30分前まで)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)ただし、5月5日は開館します。
会場:植田正治写真美術館
入館料 一般1,000円(900円) 高校・大学生500円(400円) 小・中学生300円(200円)
※( )内は20名以上の団体料金です
住所:〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
tel.0859-39-8000
URL:植田正治写真美術館
今回の展示では、植田正治の1970年代に注目します。植田にとっての1970年代は、非常に重要な意味をもっています。戦後間もなく発表した砂浜や砂丘での演出写真で高い評価を得た一方、リアリズム写真の台頭により、いわば自身の写真を見失いかけた植田が、1950年代、1960年代と自身の写真を模索し続け、1971年、写真集『童暦』(「映像の現代3」、中央公論社)を発表します。この発表を機に、再び植田の写真が注目され、以降、植田は意欲的に活動を展開しています。特に雑誌での作品発表は数多く、1974年から10年以上にわたる「小さい伝記」の連載(『カメラ毎日』)はこの時期を象徴するシリーズです。この他にも、多彩な作品を発表し続けていますが、特徴的なのは、植田が雑誌に多くの文章を寄せていることです。「植田正治写真教室」(1973年、『アサヒカメラ』)をはじめ、「植田正治写真作法」(1974年、『アサヒカメラ』)、「写談筆談」(1977年、『カメラ毎日』)、「アマチュア諸君」(1978年、『カメラ毎日』)など、アマチュアや若い世代の写真家へ向けたメッセージ、アドバイスが多く見られ、ベテラン写真家としての自覚と自信に満ちた10年だったことが強く感じられます。
この頃、植田は海外でも撮影をこなしていますが、今回の展覧会では、特に国内で撮影された作品に着目し、雑誌掲載作品と関連作品等から多彩な作品の数々を紹介します。70年近く写真を撮り続けた植田の生涯の中でも、もっとも充実した10年、写真を始めた頃と同様の旺盛な好奇心を抱きながら駆け抜けた「写真の季節」をお楽しみください。
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