名称:【7~9月 企画展】ふれあえる明日への望み〈共生〉展-京都清宗根付館
会期:2021/07/01(木) 〜 2021/09/30(木)
開館時間:午前10時~午後5時(最終入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌日火曜日を休館とする)、夏季(8月13日~16日)及び年末年始(12月30日~1月4日)。
※開館時間・休館日は臨時に変更する場合もございます。
入館料(消費税込み):
一般 1,000円
小学・中学・高校生 500円
住所:〒604-8811 京都市中京区壬生賀陽御所町46番1号(壬生寺東側)
TEL: 075-802-7000
URL:京都清宗根付館
京都清宗根付館では、7~9月期は「共生」と題し、気鋭の根付士たちの平和への想いを込めた作品を通して、共に生きることの意義を見つめ直します。
平穏太平な世の中は誰もが望むところであり、それは人類が始まってから変わることのない須高な理念です。歴史の中で繰り返されてきた戦争や疫病のまん延など、困難と恐怖の時代を乗り越えようと人々は平和を希求してきました。平和とは、普段暮らしている日常を取り戻すことであり、常に求めなければ得ることはできないことを、現在の世界的混乱の中にいる私たちは実感しています。
平和学の父と呼ばれるヨハン・ガルトゥングによれば、平和は暴力や戦争がない状態を指す「消極的平和」と、共感をもとにした強調と調和がある「積極的平和」の大きく2つに分かれるとされます。一人ひとりが考える平和や社会に求められる平和は解釈が異なりますが、京都清宗根付館では協調と調和の中にこそ共存があると考えます。
また、平和への願いは文化を育て、伝統を継ぐことも意味します。様々な時代を潜り抜けながら時代を映し出してきた根付には、個人を尊重し平和を願う文化的背景を読み取ることができます。豊かな想像力によって創作された根付は、新たな活力の発見へとご覧になる人を導くことでしょう。
7月:競い合う喜び〈スポーツの祭典〉展
世界の頂点に立つ競技者が一堂に集まり、フェアプレーの精神を高らかに謳歌する「スポーツの祭典」。トップアスリートが鎬を削る幾多のドラマは、世界の人々に感動と興奮を与えてきました。スポーツを通じた平和と平等の実現を願って、今回の展覧会に合わせて現代作家が新たに創作した作品を一堂に集め、もう一つのスポーツの祭典を開催します。
8月:穏やかに安らかに〈安息への祈り〉展
世界的な疫病まん延の収束を願い、謙虚な祈りを込めた作品を特集します。根付は留め具としての実用性だけではなく、作り手の祈願や愛情を象徴する依り代として深い精神性を宿しています。それによって人々に寄り添い、心を通じ合わせることができるのでしょう。親しみと安らぎにあふれた作品たちに明日への祈りを託します。
9月:感謝をささげて〈日本の祭り〉展
八百万の神々に守られてきた日本の祭りは、呪術的、宗教的な神事が起源とされます。古事記(712年)に記された天岩戸隠れには、災難や疫病を克服するために祈願を捧げる「日本の祭り」の原型を見出すことができます。そして現在の祭りは、季節を彩り、人と地域を繋ぐ伝統行事となっています。ここでは、各地に伝わる「祭り」をかたどった根付をご紹介します。
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