「ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960–70年代美術」DIC川村記念美術館

「ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960–70年代美術」DIC川村記念美術館

名称:「ミニマル/コンセプチュアル:ドロテ&コンラート・フィッシャーと1960–70年代美術」DIC川村記念美術館
会期:2021年10月9日(土) - 2022年1月10日(月・祝)
休館日:月曜(ただし1月3日、1月10日は開館)、12月25日(土)-1月1日(土)
入館料:一般 1,300円
  学生・65歳以上 1,100円
  小中学生・高校生 600円
主催:DIC株式会社、共同通信社
共催:ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館[デュッセルドルフ]
協力:日本航空
後援:ドイツ連邦共和国大使館、ゲーテ・インスティトゥート東京、千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会
住所:〒285-8505 千葉県佐倉市坂戸631
TEL:050-5541-8600
URL:DIC川村記念美術館

カール・アンドレ《雲と結晶/鉛、身体、悲嘆、歌》1996年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ © Carl Andre / VAGA at ARS, NY / JASPAR, Tokyo 2021 G2589
カール・アンドレ《雲と結晶/鉛、身体、悲嘆、歌》1996年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ © Carl Andre / VAGA at ARS, NY / JASPAR, Tokyo 2021 G2589
ダン・フレイヴィン《無題(タトリンのための“モニュメント”)》1967-70年 東京都現代美術館 © 2021 Stephen Flavin / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2589
ダン・フレイヴィン《無題(タトリンのための“モニュメント”)》1967-70年 東京都現代美術館 © 2021 Stephen Flavin / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2589
ロバート・ライマン《ブルー・ライン・ドローイング #2(#69.224)》1969年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ © 2021 Robert Ryman / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2589
ロバート・ライマン《ブルー・ライン・ドローイング #2(#69.224)》1969年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ © 2021 Robert Ryman / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2589

ミニマル・アートは1960年代に主にアメリカで展開した美術の潮流として知られています。レンガや金属板、蛍光灯といった工業用素材や既製品が使用されること、正方形や立方体などの単純で幾何学的な形態やその反復による構造が一般的な特徴として挙げられます。作家の感情の痕跡や身振りを伴う表現を排し、作品はその物質性を前景化させます。

ブルース・ナウマン《コンラート・フィッシャーのための音に関する6つの問題 (# Z 94)》1968年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ © 2021 Bruce Nauman / ARS, New York / JASPAR, Tokyo   G2589
ブルース・ナウマン《コンラート・フィッシャーのための音に関する6つの問題 (# Z 94)》1968年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ © 2021 Bruce Nauman / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2589
ブルース・ナウマン《コンラート・フィッシャーのための音に関する6つの問題(# 122)》1968年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ © 2021 Bruce Nauman / ARS, New York / JASPAR, Tokyo   G2589
ブルース・ナウマン《コンラート・フィッシャーのための音に関する6つの問題(# 122)》1968年 ノルトライン゠ヴェストファーレン州立美術館、デュッセルドルフ © 2021 Bruce Nauman / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2589
ドロテ・フィッシャーとコンラート・フィッシャー 1969年 Photo: Gerhard Richter
ドロテ・フィッシャーとコンラート・フィッシャー 1969年 Photo: Gerhard Richter

こうした新しい傾向をもつ芸術を紹介する国際的な拠点のひとつとなったのが、コンラート・フィッシャーが1967年にデュッセルドルフに開いたギャラリーでした。フィッシャーはアメリカやヨーロッパの若いアーティストたちとコンタクトを取りながら、斬新なプロセスで展覧会を実現させていきます。完成した作品を高い費用をかけて海外から輸送するよりも、作家本人をデュッセルドルフに招いて現地で制作する方法がとられました。または作家が記した指示書に基づき、フィッシャーをはじめ、職人やエンジニアなどが制作と展示設営を遂行しました。

フィッシャーは妻のドロテとともに、展覧会を手がけた作家たちの作品を蒐集し、同時に書簡や指示書、展示のためのドローイングといった多彩な資料も記録、保管してきました。本展では、故フィッシャー夫妻のコレクションを収蔵したノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館の全面的な協力のもと、1960年代から70年代のミニマル・アートとコンセプチュアル・アートを中心とした貴重な作品や、その生成を紐解くアーカイブを展覧します。さらに、国内所蔵の主要作品を加え、異なる主張や特性を有しながらも、芸術とは何かを問い直し、今日のアートにも多大な影響を与えたこれらの芸術動向を振り返ります。

出品作家(予定)
カール・アンドレ、リチャード・アートシュワーガー、ローター・バウムガルテン、ベルント&ヒラ・ベッヒャー、マルセル・ブロータース、スタンリー・ブラウン、ダニエル・ビュレン、ハンネ・ダルボーフェン、ヤン・ディベッツ、ダン・フレイヴィン、ギルバート&ジョージ、河原温、ソル・ルウィット、リチャード・ロング、ブルース・ナウマン、ブリンキー・パレルモ、ゲルハルト・リヒター、ロバート・ライマン

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