特別展「ボイス+パレルモ」国立国際美術館

右:ヨーゼフ・ボイス《直接民主制の為のバラ》1973年左:ブリンキー・パレルモ《無題》1974年

名称:特別展「ボイス+パレルモ」国立国際美術館
会期:2021年10月12日(火)-2022年1月16日(日)
  会期中に一部展示替えをします
  前期:11月28日(日)まで
  後期:11月30日(火)から
開館時間:10:00 – 17:00、金曜・土曜は20:00まで
  ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし、12月27日(月)-1月3日(月)は休館、1月10日(月・祝)は開館し、1月11日(火)は休館)
主催:国立国際美術館
後援:ゲーテ・インスティトゥート大阪・京都
協賛:ダイキン工業現代美術振興財団
協力:ルフトハンザ カーゴ AG
観覧料:一般       大学生
    1,200円(1,000円) 700円(600円)
  ※( )内は20名以上の団体料金および夜間割引料金(対象時間:金曜・土曜の17:00-20:00)
住所:〒530-0005大阪府大阪市北区中之島4-2-55
TEL:06-6447-4680
URL:国立国際美術館

ヨーゼフ・ボイス《ブリンキーのために》1980年頃
ヨーゼフ・ボイス《ブリンキーのために》1980年頃 ヒロセコレクション
ヨーゼフ・ボイス《ユーラシアの杖》1968-69年 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ©️Kunstpalast – Manos Meisen – ARTOTHEK
ヨーゼフ・ボイス《ユーラシアの杖》1968-69年 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ©️Kunstpalast – Manos Meisen – ARTOTHEK
ヨーゼフ・ボイス《小さな発電所》1984年 国立国際美術館 Photo: Tom Carter
ヨーゼフ・ボイス《小さな発電所》1984年 国立国際美術館 Photo: Tom Carter
ブリンキー・パレルモ《無題(布絵画:緑/青)》1969年 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ ©️Kunstpalast – ARTOTHEK
ブリンキー・パレルモ《無題(布絵画:緑/青)》1969年 クンストパラスト美術館、デュッセルドルフ ©️Kunstpalast – ARTOTHEK
ブリンキー・パレルモ《無題》1977年<br />個人蔵 撮影:木奥惠三
ブリンキー・パレルモ《無題》1977年
個人蔵 撮影:木奥惠三

ヨーゼフ・ボイス(1921-86)とブリンキー・パレルモ(1943-77)。ともにドイツで生まれ、かつ師弟関係にもあった彫刻家と画家です。「ほんとうの資本とは人の持つ創造性である」——そう語るボイスは、社会を一個の彫刻とみなし、芸術による社会変革を夢見ていました。いっぽう早世の画家パレルモは、およそ10年という短い制作期間のなかで、絵画の条件それ自体をさまざまに問い直していきます。一見したところ似ても似つかない作品を手がけていた二人。しかし彼らの仕事を併置してみれば、そこにはある共通した理念が浮かび上がってくるでしょう。

本展覧会は、日本で約10年ぶりとなるボイス展であり、また国立美術館では初めてのパレルモ展です。従来、その思想にばかり焦点が当てられがちだったボイスですが、本展覧会では1960年代の最重要作品である《ユーラシアの杖》をはじめ、脂肪やフェルトを用いた作品、「アクション」の映像やドローイングなど、その芸術実践にあらためて着目します。また、パレルモの手がけるささやかで抽象的な作品群は、絵画の構成要素を再構築しながら、その色彩と形態によって、私たちの認識に静かな揺らぎをもたらしてくれるはずです。ボイス自身、パレルモこそが自分に最も近い表現者であると認めていました。

ボイスとパレルモは、芸術を生の営みへと引き戻そうとした点でよく似ています。それぞれの造形から確認される特徴、また両者の交わりや重なりをとおして問われるのは、芸術の潜勢力に他なりません。本展覧会が、芸術と社会の関係について考察し、芸術とは何でありえるのかと問う機会になることを願います。

右:ヨーゼフ・ボイス《直接民主制の為のバラ》1973年<br />左:ブリンキー・パレルモ《無題》1974年
右:ヨーゼフ・ボイス《直接民主制の為のバラ》1973年
左:ブリンキー・パレルモ《無題》1974年
特別展「ボイス+パレルモ」国立国際美術館
特別展「ボイス+パレルモ」国立国際美術館

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