上野アーティストプロジェクト2021「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」東京都美術館

上野アーティストプロジェクト2021「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」東京都美術館

名称:上野アーティストプロジェクト2021「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」東京都美術館
会期:2021年11月17日(水)~2022年1月6日(木)
会場:ギャラリーA・C
休室日:2021年12月6日(月)、12月20日(月)~2022年1月3日(月)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:当日券 | 一般 500円 / 65歳以上 300円
  ※学生以下は無料
住所:〒110-0007東京都台東区上野公園8-36
TEL:03-3823-6921
URL:東京都美術館

桂ゆき 《ゴンベとカラス》1966年 油彩、木炭、紙、紐、カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
桂ゆき 《ゴンベとカラス》1966年 油彩、木炭、紙、紐、カンヴァス 東京国立近代美術館蔵
川村紗耶佳 《mundanedays Ⅲ》2017年 水性木版、和紙 作家蔵
川村紗耶佳 《mundanedays Ⅲ》2017年 水性木版、和紙 作家蔵
貴田洋子 《ふるさと・あのころを舞う》2018年 糸、麻布(津軽こぎん刺し) 作家蔵
貴田洋子 《ふるさと・あのころを舞う》2018年 糸、麻布(津軽こぎん刺し) 作家蔵
小曽川瑠那 《ひといきを読む》2019年 ガラス、ランプワーク、臼 作家蔵(参考作品)
小曽川瑠那 《ひといきを読む》2019年 ガラス、ランプワーク、臼 作家蔵(参考作品)
常盤とよ子 《夜の蝶へ》1956年 ゼラチン・シルバー・プリント 横浜都市発展記念館蔵
常盤とよ子 《夜の蝶へ》1956年 ゼラチン・シルバー・プリント 横浜都市発展記念館蔵
丸木スマ 《簪》1955年 水墨彩色、紙(二曲一隻屏風) 原爆の図丸木美術館蔵
丸木スマ 《簪》1955年 水墨彩色、紙(二曲一隻屏風) 原爆の図丸木美術館蔵

「上野アーティストプロジェクト」は、「公募展のふるさと」とも称される東京都美術館の歴史の継承と未来への発展を図るために、2017年から始まった展覧会シリーズです。毎年異なるテーマを設けて、公募展を舞台に活躍する作家たちを紹介しています。
その第5弾である今回は、「Everyday Life」をテーマに、戦前から現代にいたる6名の女性作家を取り上げます。
毎日の暮らしの中で出会う風景や物事、それらの記憶―。そのような、自分自身のすぐそばにあるものへのまなざしを起点に、作家たちは多様な表現を生み出してきました。
戦前・戦後の美術団体で活躍し、身辺の事物を通じて自己そして社会と向きあってきた物故作家3名と、身の回りに埋もれた様々な「生」の断片を拾い上げ、それらを留め、かつ再生させるかのような制作行為に取り組む現役作家3名の作品そして生き方は、わたしたちが「日々生きること」について、問いなおすきっかけを与えてくれるに違いありません。

出品作家
桂ゆき(二科会/女流画家協会)
川村紗耶佳(日本版画協会)
貴田洋子(日展/現代工芸美術家協会)
小曽川瑠那
常盤とよ子(日本写真家協会/神奈川県写真作家協会 他)
丸木スマ(女流画家協会/日本美術院)

みどころ

  1. 美術団体にみる女性作家の活躍
    戦前から二科会に所属し、戦後は女流画家協会創立にも参加した桂ゆき、横浜の戦後を写し、晩年まで同地の写真家団体を牽引した常盤とよ子、1950年代に75歳を過ぎてから女流画家協会展や院展で作品を発表した丸木スマの3名の物故作家に注目し、戦前戦後の美術団体における女性作家の活躍を振り返ります。桂ゆきの《ひまわりの咲く午後》や、丸木スマの《簪》など、かつて二科展や院展で発表された作品が東京都美術館に再展示されます。
  2. 美術館での初展示
    現在も美術団体で活躍中の川村紗耶佳による木版画や貴田洋子による津軽こぎん刺し作品、また小曽川瑠那のガラス作品など現役作家3名の作品は、新作や本邦初公開の作品を含み、いずれもまとまった点数を美術館でご紹介する初めての機会となります。
  3. さまざまな素材や技法による表現の追求
    本展には、津軽こぎん刺し、コラージュ、写真、ガラス、木版画、クレヨンと水彩、水墨など、異なる素材やさまざまな技法を用いて製作されたバラエティ豊かな作品が登場します。作家たちが、素材や技法にどのような思いを持ち、それらの特性を活かしていかに独自の表現を追求してきたのか、ぜひご注目ください。

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