中里隆 展「湯呑840」京都やまほん

中里隆 展「湯呑840」京都やまほん

名称:中里隆 展「湯呑840」京都やまほん
会期:2021/10/01(金) 〜 2021/10/27(水)
会場:京都やまほん
時間:11:00~18:30
休館日:会期中無休
料金:無料
住所:〒604-0931 京都市中京区榎木町95番地3 延寿堂南館2階(二条通寺町東入)
TEL:075-741-8114
URL: Kyoto yamahon

日本陶芸界のみならず海外陶芸界においてもやきものの価値とその魅力を広く伝えている中里隆氏の展覧会です。
中里氏は、九州・佐賀県のやきものである唐津焼をルーツとしながら、国内外を自由に行き来し、その土地での素材を使い、自由な感性で作陶を続ける作り手です。その作品は、いずれも巧みな作陶技術によって生まれる伸び伸びとした形、釉や焼きによる質感など、やきものならではの魅力を湛えています。
唐津の名門陶家、中里太郎右衛門窯十二代目当主(号:無庵、1895~1985)の五男として生まれた中里は、青年期に京都や唐津で作陶を学ぶと、1971年には種子島に渡り、島の土による種子島焼を手がけます。帰郷後、自身の「隆太窯」を築窯し拠点とすると、全国各地に旅をし、陶芸の技によって人との交流を深め、出会いや学びを楽しみながら創作を行ってきました。海外の土や釉など、現地の素材を活かしながらも、空間を飾り、手で触れ、用いることに喜びを見出してきた日本のやきものの原点である「器」に礎を置く中里作品は、作陶の初期から現在まで半世紀以上にわたって多くの人を魅了してきました。
本展では今年84才を迎える中里氏に毎度の食卓で触れることのできる湯呑を840点、制作頂きました。多くの方に氏の器の魅力を感じて頂ける機会となれば幸いです。どうぞご高覧ください。

中里隆
中里隆

中里 隆 Takashi Nakazato
1937年 唐津で、中里無庵(十二代中里太郎右衛門)の五男として生まれる。
1959年 京都市立工芸指導所に学ぶ。
1960年 京都清水坂の松風栄一に入門する。
1961年 佐賀県立窯業試験場で井上萬二らに指導を受ける。
     朝日新聞社主催第十回現代日本陶芸展で、陶彫「双魚」が第一席受賞。
1965年 ロバート・イングルと九州・四国の窯元めぐり。
1967年 世界一周の旅、米、欧州、中近東、東南アジア、韓国などを巡る。
     オハイオ州ウェズリアン大学講師として渡米。
1968年 欧州・中近東を視察。
1970年 韓国の古窯跡視察。
1971年 小山富士夫の薦めにより種子島へ渡島。西之表市に築窯する。(種子島焼)
1972年 小山富士夫の築窯を手伝う。
1974年 唐津に帰り、隆太窯を築窯。越前と、沖縄県読谷でも作陶する。
1980年 韓国鶏龍山窯跡視察。
1983年 オーストラリアでデモンストレーション。
1984年 インドネシア、ミャンマー、インド、ネパール、タイを訪問する。
1985年 日本陶磁協会主催、現代陶芸選抜展賞受賞。
1990年 北海道滝川にて青磁・白磁を作陶する。
1991年 中国、磁州窯研修、調査。
1992年 中国、均窯・龍泉窯研修、調査。
1994年 フランスでデモンストレーション。
1996年 デンマーク、ロイヤルコペンハーゲンから招待を受ける。
     コロラド州アンダーソンランチセンターから招待を受ける。
2000年 ジャマイカでワークショップ。
2003年 フランス・ラボンヌへ研修旅行。
2005年 ニューヨークにてマルコム・ライト、中里太亀、中里花子と唐津展。
2006年 ユタ州立大学から招待を受ける。
2009年 美濃市花の木窯にて作陶(以後、3年にわたり作陶)。
2017年 傘寿記念の八十壺展を開催。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る