企画展「博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典」長崎歴史文化博物館

企画展「博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典」長崎歴史文化博物館

名称:企画展「博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典」長崎歴史文化博物館
会期:2021年10月2日(土)~11月28日(日)
会場:3階企画展示室
主催:長崎歴史文化博物館
住所:〒850-0007長崎県長崎市立山1-1-1
TEL:095-818-8366
URL:長崎歴史文化博物館

企画展「博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典」長崎歴史文化博物館
三代歌川広重《内国勧業博覧会美術館之図》当館蔵

19世紀半ば、世界で最初の博覧会であるロンドン万国博覧会が開かれて以降、今日にいたるまで世界各国で多くの博覧会が開かれてきました。江戸時代から見世物の文化が根付いていた日本で、博覧会はどのように受け入れられ、発展していったのか。本展覧会では、江戸時代の見世物から明治・大正・昭和の博覧会について、長崎で開催された博覧会も交えながら、その歴史を振り返ります。

★序章 見世物から物産会、そして博覧会へ

江戸時代、貿易都市として海外に開かれていた長崎は、異文化流入の窓口でもありました。中国船やオランダ船によって長崎にもたらされたゾウやラクダなどの珍獣は、見世物として江戸や大坂、京都を巡業し、人気を集めました。また本草学への関心とともに、集めた物を見せあう本草会や物産会なども盛んに行われ、博覧会にも通じる文化が江戸時代の日本の風土の中で育まれていました。

★第1章 博覧会のはじまり 1851-1911

1851年にロンドン万国博覧会が開かれて以降、フランス、アメリカなど欧米諸国で博覧会が開かれました。博覧会は日本が西洋に広く紹介され、認識された場でもあり、ジャポニズムやアール・ヌーボーなど日本ブームを巻き起こすきっかけにもなりました。日本においては、1872年(明治5)に政府主催による文部省博覧会が、その後、殖産興業を目的とした全5回の内国勧業博覧会が開催されました。

★第2章 大衆社会に広がる博覧会 1912-1945

日本は日清・日露戦争での勝利を経て、台湾・樺太を統治下におき、さらに朝鮮を併合するなど、領土を拡大し帝国主義の道を歩んでいきました。国内においては、大正天皇の即位(大正4年)や昭和天皇の即位(昭和3年)などを契機に御大典の祝賀ムードが広がり、それらを記念した博覧会が各地で開催されました。近代的な生活スタイルの流行と相まって、博覧会は都市の娯楽文化として人々のくらしの中に浸透していきました。

企画展「博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典」長崎歴史文化博物館
二次世界大戦が終わると、平和と復興を願う博覧会が日本各地で開かれました。長崎では1952年(昭和27)に現在の平和公園を会場に長崎復興平和博覧会が開かれました。1970年(昭和45)、アジア初となる日本万国博覧会が大阪で開催されます。183日間で6421万人の入場者を記録し、それまでの国際博覧会の記録を塗り替えました。大阪万博は日本の高度経済成長を象徴する国家イベントとして人々の記憶に刻まれました。長崎では1990年(平成2)に長崎旅博覧会が開かれました。本コーナーでは関連する資料を市民から募集し、思い出やエピソードとともに展示します。
企画展「博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典」長崎歴史文化博物館

★第3章 戦後の博覧会 1945-

世界中を戦禍に巻き込んだ第二次世界大戦が終わると、平和と復興を願う博覧会が日本各地で開かれました。長崎では1952年(昭和27)に現在の平和公園を会場に長崎復興平和博覧会が開かれました。1970年(昭和45)、アジア初となる日本万国博覧会が大阪で開催されます。183日間で6421万人の入場者を記録し、それまでの国際博覧会の記録を塗り替えました。大阪万博は日本の高度経済成長を象徴する国家イベントとして人々の記憶に刻まれました。長崎では1990年(平成2)に長崎旅博覧会が開かれました。本コーナーでは関連する資料を市民から募集し、思い出やエピソードとともに展示します。

企画展「博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典」長崎歴史文化博物館
企画展「博覧会の世紀1851-1970-日本人を魅了した世界の祭典」長崎歴史文化博物館

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