名称:山口蓬春没後50年・記念館開館30周年記念特別展―第Ⅲ期 昇華―「山口蓬春芸術の神髄 四季の連作と皇居宮殿の杉戸絵」山口蓬春記念館
会期:2021年10月2日(土)〜11月28日(日)
開館時間:午前9時30~午後3時30分(入館は午後3時まで)
料金:一般 600円(高校生以下は無料)
団体割引 100円割引(20名以上の団体で1週間前までに予約した場合)
障碍者割引 100円割引(同伴者1名を含む)
連携館割引 100円割引
※連携館:葉山しおさい公園・博物館(大人券のみ)、神奈川県立近代美術館 葉山(企画展一般券・学生券のみ)
※当館展覧会を何度でもご覧いただけるお得な年間入館券1,800円(発行月から翌年の同月末日まで有効)を発売中
休館日:毎週月曜日
住所:〒240-0111神奈川県三浦郡葉山町一色2320
TEL:046-875-6094
URL:山口蓬春記念館
山口蓬春没後50年・記念館開館30周年記念特別展の最後を飾る「第Ⅲ期 昇華」では、山口蓬春(1893-1971)の画業の集大成であり、渾身の作ともいえる四季の連作と皇居宮殿正殿松の間杉戸《楓》に焦点をあてた展覧会を開催いたします。
蓬春は杉戸《楓》を制作するより先に、日本の四季をテーマに連作を描き始めます。《秋》(昭和36年〔1961〕)を皮切りに《春》(昭和37年〔1962〕)、《冬(枯山水)》(昭和38年〔1963〕)、《夏》(昭和40年〔1965〕)と描き終えた蓬春は、これまでの功績が認められ、同年文化勲章を受章しました。その間の昭和39年(1964)に、蓬春は橋本明治(1904-1991)とともに宮内庁より皇居宮殿の杉戸絵制作の依頼を受けています。
そして、昭和43年(1968)、ついに蓬春は杉戸《楓》を、明治は《桜》を完成させました。これら宮殿に飾るために制作された作品は一般に公開されることはありません。山種美術館創設者・山﨑種二氏は、それらの作品を多くの人々が身近に鑑賞できるよう、宮殿に関わった作家たちに同様な作品を描くことを依頼し、蓬春もその試みに賛同しますが、体調を崩し、完成には至りませんでした。
本展では、蓬春の杉戸《楓》制作にまつわる作品とともに、四季の連作のうち、杉戸絵の「楓」と「桜」の季節である《秋》と《春》を、小下絵や下図と合わせてご紹介します。四季の連作や杉戸《楓》の制作過程を辿りながら、蓬春が愛した移ろいゆく自然の姿と杉戸絵の華麗な彩りに思いを馳せるとともに、生涯衰えることのなかった蓬春の新日本画創造にかけた情熱を探ります。
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