コレクション展『雪舟の仏画』『雪舟の山水画』『パノラマ山水長巻―国宝・四季山水図』山口県立美術館

伝雪舟筆『観音図 或遭王難苦幅』江戸時代17-18世紀 紙本墨画淡彩 掛幅装・1幅 105.7×46.1 個人蔵(山口県立美術館寄託)

名称:コレクション展『雪舟の仏画』『雪舟の山水画』『パノラマ山水長巻―国宝・四季山水図』山口県立美術館
会期:2021年11月26日(金)〜2021年12月19日(日)
会場:山口県立美術館
時間:9:00〜17:00 (最終入場時間 16:00)
休館日:月曜日 
観覧料:一般 300円
  学生 200円
  70歳以上及び18歳以下の方 無料
  ※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、団体の受け入れを休止しています。
住所:〒753-0089山口県山口市亀山町3-1
TEL:083-925-7788
URL:山口県立美術館

雪舟の仏画
雪舟の代表作は山水画が多く、6点の国宝のうち5点は山水画から選ばれています。これは今に始まったことではなく、江戸時代の画論書にすでに評価すべきジャンルとして山水画が筆頭にあげられています。ただし雪舟の在世時には必ずしもそうではく、室町時代の史料からは、当時雪舟が人物画や仏画を得意とする画家と認識されていたことが分かります。この展示では、近年とくに注目されるようになった「雪舟の仏画」をフィーチャーします。中でも《観音三十三身像 或遭王難苦幅》は最近発見された初公開作品です。

雪舟等楊『倣李唐牧牛図(牧童) 室町時代15世紀 紙本墨画淡彩 掛幅装・1幅30.1×31.1 山口県立美術館蔵
雪舟等楊『倣李唐牧牛図(牧童) 室町時代15世紀 紙本墨画淡彩 掛幅装・1幅30.1×31.1 山口県立美術館蔵

雪舟の山水画
山口県立美術館が所蔵する雪舟筆重要文化財3点、すなわち《山水図巻》・《倣李唐牧牛図(牧童)》・《倣李唐牧牛図(渡河)》を展示します。このうちの《山水図巻》は、江戸時代初期に細川三斎(1563-1646)と木下延俊(1577-1642)という2人の大名によって切断され、掛軸にされていたという数奇な運命をもつ作品です。この《山水図巻》が、掛軸であった時にはどのような形であったかを示す復元複製も展示します。

雪舟等楊『倣夏珪山水図』室町時代15世紀 紙本墨画淡彩 掛幅装・1幅 30.1×30.8 個人蔵(山口県立美術館寄託)
雪舟等楊『倣夏珪山水図』室町時代15世紀 紙本墨画淡彩 掛幅装・1幅 30.1×30.8 個人蔵(山口県立美術館寄託)

パノラマ山水長巻―国宝・四季山水図
全長16mにもおよぶ雪舟筆 国宝《四季山水図》(山水長巻)を9シーンに分けて、15分の高精細映像として再構成したものです。
実際の作品を7.5倍に拡大、展示室を取り囲むように3面に投影し、かつて見たことがない《山水長巻》を紹介します。雪舟の大胆かつ細やかな筆使い、墨の濃淡、ダイナミックな構図を、迫力あふれる大画面でご堪能下さい。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る