名称:冬期企画展「飛鳥の考古学2021」奈良文化財研究所飛鳥資料館
会期:2022年1月21日(金)~3月13日(日)
※月曜休館(祝日の場合は翌平日)
※2月6日(日)は無料入館日
場所:飛鳥資料館 特別展示室
時間:午前9時〜午後4時半(入館は午後4時まで)
主催:奈良文化財研究所飛鳥資料館・奈良県立橿原考古学研究所・明日香村教育委員会
後援:文化庁、近畿日本鉄道株式会社
料金:一般350円/大学生200円
高校生及び18歳未満、70歳以上は無料(年齢のわかるものが必要です)
住所:〒634-0102奈良県高市郡明日香村奥山601
TEL:0744-54-3561
URL:奈良文化財研究所飛鳥資料館
今年も「飛鳥の考古学」の季節がやってきました。長びくコロナ禍のなかでも飛鳥地域では継続的な発掘調査がおこなわれ、新たな発見や成果が蓄積されています。
飛鳥地域の発掘調査では、特異な構造をもつ三段築成の八角墳であることが確認された中尾山古墳が注目されます。また、飛鳥京跡苑池では北池の規模や構造、変遷などが明らかになりました。そのほかにも島庄遺跡、大官大寺南方遺跡、甘樫丘や西橘遺跡の調査速報に加え、近年分析を進めている石神遺跡の土器を展示します。
藤原京域に目を向けると、藤原宮大極殿院では、大極殿院東面回廊の規模や構造が確定すると同時に、前期難波宮との共通性や異なる部分が浮き彫りになりました。藤原京左京八条三坊や藤原京右京五条九坊・慈明寺遺跡では、藤原京期の遺構に加え、弥生時代の遺構もみつかっており、古代以前の飛鳥・藤原地域の様子を垣間みることができます。
また、令和4年3月、斉明天皇との関連性が指摘される牽牛子塚古墳の整備が完了し、発掘調査成果をもとに築造当時の八角墳の姿がよみがえります。これを記念して、牽牛子塚古墳にスポットを当ててご紹介します。
今回は令和元・2年の発掘調査成果を中心に、飛鳥時代はもちろんのこと、弥生時代から中世までの幅広い時間軸のなかで飛鳥地域の遺跡の魅力をお伝えします。ご紹介する遺跡の中には、現在、奈良県・橿原市・桜井市・明日香村が推進している「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の世界文化遺産推薦の候補となるものも複数含まれています。この冬は、ぜひ飛鳥の考古学をご堪能ください。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。