企画展「潮流・下関2021」下関市立美術館

企画展「潮流・下関2021」下関市立美術館

名称:企画展「潮流・下関2021」下関市立美術館
会期:2021年11月20日(土曜日)~2022年1月10日(月曜日・祝日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日、年末年始(12月28日~1月3日)
会場:下関市立美術館
観覧料:一般600円(480円)/大学生500円(400円)
  ※()内は、20名以上の団体料金。
  ※18歳以下の方、高等学校、中等教育学校、特別支援学校に在学の生徒は、観覧料が免除されます。下関市内に居住する65歳以上の方は半額が免除されます。(いずれも公的証明書の提示が必要です)
主催:下関市立美術館
助成:エネルギア文化・スポーツ財団
住所:〒752-0986山口県下関市長府黒門東町1-1
TEL:083-245-4131
URL:下関市立美術館

吉岡一生《きょう・つれづれ》より「テカテカ石畳」 1991年
吉岡一生《きょう・つれづれ》より「テカテカ石畳」 1991年

 下関出身または、下関を活動拠点として制作してきた作家をピックアップする「潮流・下関」。今回は、吉岡一生と清水恒治の2人の写真家に注目します。郷土へのまなざしを共有しながら、ことばをも駆使して地域の生活感情をとらえる吉岡と、造形を追求し新しい技法にも果敢な清水。対照的な二人の仕事を初期から近年まで代表作を中心に紹介します。
 表現者と美術館が共同で作り上げる本企画によって、歴史ある町下関から新たな芸術を発信し、将来の文化の発展を目指します。各作家の競演によって、みなさまに今の下関の美術の〈潮流〉を体感していただきます。

出品作家
吉岡一生(よしおか・かずお)
1932年 下関市生まれ。高校在学中の1950年代から写真を手がけ、地元企業である山口合同ガスに勤務しながら下関を拠点に撮影を行う。1962年清水恒治と新谷照人ともにグループSYSを結成。グループSYSは、以後1980年代にかけて郷土の人や風景を追い、文化財の記録保存にもわたる多方面に活躍。個人としての活動では、著作や新聞等への寄稿など写真と一体となった文筆の仕事も多い。

吉岡一生《一会一語》より「石山義秀さん」 1995年
吉岡一生《一会一語》より「石山義秀さん」 1995年

清水恒治(しみず・つねはる)
1932年 下関市生まれ。高校在学中の1950年代から写真を手がけ、医療機関の放射線技師として勤務しながら下関を拠点に撮影を行う。1962年吉岡一生と新谷照人とともにグループSYSを結成。グループSYSは、以後1980年代にかけて郷土の人や風景を追い、文化財の記録保存にもわたる多方面に活躍。個人としての活動にあっては、《岩からのメッセージ》、《蕩尽の島》連作など九州各地への取材や海外への撮影行も盛んに行っている。

グループSYS
 吉岡一生、清水恒治の二人に新谷照人(しんたに・てると 1933~2019)という下関の3人の写真家により〈グループSYS〉が結成されたのは、昭和37年(1962年)のこと。未だ保存の手が及ばない地方の文化財の記録からスタートしたグループの活動は、危機に瀕した下関市綾羅木郷台地遺跡の保存をめぐる〈現場〉での撮影をはじめ、地域の人や出来事、景観を鮮烈にとらえ、その活動は半ば伝説として語り継がれている。 1990年代以降、グループSYSの活動は、各作家の独立した活動へと発展的に解消したが、吉岡、清水の両作家は、卒寿を迎えようという今もなお現役として活躍を続けている。

清水恒治《岩からのメッセージ》より 1986-87年
清水恒治《岩からのメッセージ》より 1986-87年
グループSYS《屋敷町の面影を残す古江小路》 1976年
グループSYS《屋敷町の面影を残す古江小路》 1976年
清水恒治《蕩尽の島》より 1986-87年
清水恒治《蕩尽の島》より 1986-87年

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