第4期コレクション展近代版画と大分の版画家たち」大分市美術館

吉田博《日田筑後川の夕》1927

名称:第4期コレクション展近代版画と大分の版画家たち」大分市美術館
会期:令和4年1月5日(水曜日)~4月10日(日曜日)
会場:展示室1・2
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
休館日 1月11日(火曜日)、1月17日(月曜日)、1月24日(月曜日)、
    1月31日(月曜日)、2月14日(月曜日)、2月21日(月曜日)、2月28日(月曜日)、
    3月14日(月曜日)、3月22日(火曜日)、3月28日(月曜日)、4月5日(火曜日)
観覧料:一般310円(260円)、高大生210円(150円)中学生以下は市内市外を問わず無料
   ※()は20名以上の団体料金
住所:〒870-0835大分県大分市大字上野865
TEL:097-554-5800
URL:大分市美術館

吉田博《日田筑後川の夕》1927
吉田博《日田筑後川の夕》1927

さまざまな文化や印刷技術が流入した明治時代、江戸時代以来の伝統を持つ浮世絵師たちも、近代的な風物や時事的な出来事を主題に制作を行うようになりました。そして徐々にその活躍の場を新聞や雑誌の挿絵に移し、伝統的な浮世絵は衰退していきました。また、西洋から「美術」の概念が移入され、版画は職人の印刷技術として、「美術」の枠外へと位置付けられました。
それに対して、山本鼎らは美術雑誌『方寸』での版画の紹介を通して、版画は「美術」であると主張しました。その後、恩地孝四郎らの版画作品集『月映』も創刊されるなど、版画を自立した芸術表現として捉える動きは盛りあがり、1919(大正8)年「自画・自刻・自摺」を標榜する日本創作版画協会が設立されました。
一方、同じころ、衰退した浮世絵の伝統再興を目指す動きも起こりました。橋口五葉や川瀬巴水らは、版元・渡邊庄三郎のもと浮世絵の伝統的な技法と新鮮な表現を融合させながら新しい浮世絵―「新版画」を制作し、これらは西洋においてジャポニスムの文脈で高い評価を受けました。
その後、洋画家たちも版画制作に積極的に参入し、版画芸術の幅を広げました。また、武藤完一らは、書籍の出版や、版画講習会開催によって中央だけでなく大分にも版画を普及させました。現在でも版画は、芸術表現のひとつとして輝きを放ち続けています。
本展では、近代版画の大きな流れを紹介するとともに、大分における版画家たちの活動を紹介します。近代から現代まで、そして、中央から地方まで豊かな広がりを持つ版画の世界をお楽しみください。
(公式サイトより)

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