「DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵品展IX – 葛西薫POSTERS since 1973 – 」CCGA現代グラフィックアートセンター

「DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵品展IX - 葛西薫POSTERS since 1973 - 」CCGA現代グラフィックアートセンター

名称:「DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵品展IX – 葛西薫POSTERS since 1973 – 」CCGA現代グラフィックアートセンター
会期:2022年03月01日(火)~06月12日(日)
開館時間:午前10時―午後5時(入館は午後4時45分まで)
休館日:月曜日(3月21日を除く)、3月22日(火)、5月6日(金)
  *会期前2022年2月28日(月)までは冬期休館、
   会期後6月13日(月)―17日(金)は展示替え休館
入館料:一般=300円/学生=200円
  小学生以下と65才以上、および障がい者手帳をお持ちの方は無料
主催:公益財団法人DNP文化振興財団/CCGA現代グラフィックアートセンター
住所:〒962-0711福島県須賀川市塩田宮田1
TEL:0248-79-4811
URL:CCGA現代グラフィックアートセンタ

アートディレクター、葛西薫(1949–)は、サントリーやユナイテッドアローズなどの広告をはじめ、パッケージやCI、本の装丁など多岐にわたる活動で知られ、その独自の表現はデザイン界にひとつの潮流を形成しました。彼の作品は、巷にあふれる声高に主張するのみの広告とは一線を画しています。それらは一方通行のコミュニケーションではなく、受け手がそれぞれに何かを感じ、想像を膨らませる余地を含み、完成した広告やポスターの向こう側にも世界や物語が広がる包容力が感じられます。どの作品もある種の情感を宿しており、誰しもが持つ、心の奥底にある閉ざされた記憶が呼び覚まされるかのようです。
葛西の作品はその繊細さ、温かさの根底に確かな芯をもち、揺らぐことがありません。それは、作品がただ個人的な感覚から生み出されているわけではなく、広告現場の共同作業におけるアートディレクターとしての客観的なアプローチと彼自身のクリエイティビティとが両立し、そこに葛西が幼いころより培い身中に浸透している職人気質も加わって、それらが巧みなバランスを取りながら創出されているからではないでしょうか。
本展では、広告をはじめ多方面で活躍する葛西の仕事の中から、ポスター作品をご紹介します。1970年代から近作までの代表作を中心に仕事を広く展観し、葛西デザインの軌跡をたどることにより、世代や層を超えて求め続けられる葛西薫の仕事に触れる機会となれば幸いです。

葛西薫(かさいかおる)
1949年北海道札幌市生まれ。文華印刷、大谷デザイン研究所を経て、1973年サン・アド入社。現在同社顧問。サントリーウーロン茶、ユナイテッドアローズ、とらや、TORAYA CAFÉなどの広告制作およびアートディレクションのほか、CI・サイン計画、映画・演劇のグラフィック、タイトルワーク、ブックデザインなど、活動は多岐にわたる。東京ADCグランプリ、原弘賞、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、などを受賞。著書に『図録 葛西薫 1968』(ADP刊)などがある。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 特別展「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」国立科学博物館
  2. 特別企画展「源氏物語とみやび」佐野市立吉澤記念美術館
  3. 「没後30年・ドアノーの愛したパリ ROBERT DOISNEAU展」何必館・京都現代美術館
ページ上部へ戻る