「OKADA-ROOM Vol.23 岡田三郎助―風景画の視線―」佐賀県立博物館・美術館

岡田三郎助《伊豆山風景》1935(昭和10)年、佐賀県立美術館蔵

名称:「OKADA-ROOM Vol.23 岡田三郎助―風景画の視線―」佐賀県立博物館・美術館
会期:2022年3月11日(金曜日)~2022年5月29日(日曜日)
開館時間:9時30分~18時
休館日:毎週月曜日
   ※3月21日(月曜日・祝日)は開館、翌22日(火曜日)が休館。
   ※ゴールデンウィーク中は、5月2日(月曜日)は開館。
会場:美術館1階 OKADA-ROOM
観覧料:無料
住所:〒840-0041佐賀県佐賀市城内1-15-23
TEL:0952-24-3947
URL:佐賀県立博物館・美術館

岡田三郎助《富士山(三保にて)》1920(大正)年、佐賀県立美術館蔵
岡田三郎助《富士山(三保にて)》1920(大正)年、佐賀県立美術館蔵

佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠、岡田三郎助(おかだ・さぶろうすけ、1869~1939)の画業と人物を顕彰してきました。
 今回の展示は、岡田三郎助の描いた風景画を紹介します。日本近代美術史において「風景画」という言葉が誕生したのは、1897(明治30)年頃だと言われています。当時、岡田は洋画グループ「白馬会」のメンバーとして活動し、白馬会の画家たちと共に身近な自然や風景を盛んに描きました。それらの作品は清新な感興をもって明治の人々を大いに魅了し、風景画というジャンルが根を下ろす契機にもなりました。
 一般的には人物画、特に女性像の美しさで知られる岡田ですが、実は現在確認できる作品の約半分は風景画であると言われています。アトリエを中心とした身辺の光景や風光明媚な旅先の自然など、多彩な風景に心を震わせた岡田は、生涯にわたって風景画を好んで描きました。本展では、印象派風の闊達なタッチが特徴である《桃の林(大石田横手村)》や、熱海で描かれた晩年の大作《伊豆山風景》など、館蔵の風景画の名品16点を御紹介します。瑞々しい色彩が交響する岡田の手による風景の数々をお楽しみください。

岡田三郎助《桃の林(大石田横山村》1917(大正6)年、佐賀県立美術館蔵
岡田三郎助《桃の林(大石田横山村》1917(大正6)年、佐賀県立美術館蔵
岡田三郎助《庭》1919(大正8)年、佐賀県立美術館蔵
岡田三郎助《庭》1919(大正8)年、佐賀県立美術館蔵

出品作品
1 大磯風景 岡田三郎助 1894(明治27) 油彩・板 佐賀県立美術館
2 八瀬の里 岡田三郎助 1906(明治39) パステル・紙 佐賀県立美術館
3 収穫 岡田三郎助 1912(明治45) 油彩・カンヴァス 佐賀県立美術館
4 富士山図 岡田三郎助 制作年不詳 鉛筆・紙 佐賀県立美術館
5 富士山
(三保にて) 岡田三郎助 1920(大正9) 油彩・カンヴァス 佐賀県立美術館
6 庭 岡田三郎助 1919(大正8) 油彩・カンヴァス
7 桃の林
(大石田横山村) 岡田三郎助 1917(大正6) 油彩・カンヴァス 佐賀県立美術館
8 丹霞郷 岡田三郎助 1933(昭和8) 油彩・カンヴァス 個人蔵(寄託)
9 ローマの古橋 岡田三郎助 1930(昭和5) 油彩・カンヴァスボード 佐賀県立美術館
10 フローレンス風景 岡田三郎助 1930(昭和5) 水性絵具・絹・板・布貼 佐賀県立美術館
11 子持山 岡田三郎助 1934(昭和9) 油彩・カンヴァスボード 佐賀県立美術館
12 銅版画「帰途」 岡田三郎助 制作年不詳 銅版画(エッチング)・紙(フランス製 BFK) 佐賀県立美術館
13 風景習作18 岡田三郎助 制作年不詳 墨・紙 佐賀県立美術館
14 風景習作19 岡田三郎助 制作年不詳 鉛筆・紙・木炭 佐賀県立美術館
15 伊豆山風景 岡田三郎助 1935(昭和10) 油彩・カンヴァス 佐賀県立美術館
16 絵具箱・パレット 岡田三郎助愛用 佐賀県立美術館

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