名称:「みる誕生 鴻池朋子展」高松市美術館
会期:2022年7月16日(土曜日)~9月4日(日曜日)
休館日:月曜日(ただし、7月18日(月曜日・祝日)および8月15日(月曜日)は開館)、7月19日(火曜日)休館
開館時間:午前9時30分~午後5時(入室は閉館30分前まで)
※金曜日・土曜日は午後7時閉館
観覧料:
【一般】1,000円(800円) ※65歳以上も一般料金
【大学生】500円(400円)
【高校生以下】無料
※()内は瀬戸内国際芸術祭 2022 作品鑑賞パスポート提示及び20名以上の団体料金主催:高松市美術館
助成:一般財団法人自治総合センター、公益財団法人朝日新聞文化財団
住所:〒760-0027香川県高松市紺屋町10-4
TEL:087-823-1711
URL:高松市美術館
これまで芸術が特権的に提示してきた視覚中心の価値観、文化と経済のグローバリズムの構造が、今、地球規模の転換期を迎えています。鴻池朋子は、アニメーション、絵画、絵本、彫刻などから手芸、おとぎ話、歌まで、あらゆる身近なメディアを用い、旅をして地形や季節と共に作品をつくり、その始まりから一貫して芸術の根源的な問い直しを続けてきました。
今回、鴻池は生まれたての体で世界と出会う驚きを「みる誕生」と名付けました。
観客は眼だけではなく、手で看(み)る、鼻で診(み)る、耳で視(み)る、そして引力や呼吸で観(み)て、美術館という強固な建築と、疎遠になった自然界とに新たな通路を開いていきます。新作の《どうぶつの糞》の模型、牛革ツギハギの《皮トンビ》などを、人間の痕跡である美術館のコレクションと共存させます。また、美術館と海を隔てた大島とをつなぐ、生命の波打ち際「インタータイダル・ゾーン(潮間帯)」というトポスには、国立療養所菊池恵楓園絵画クラブ「金陽会」の作品、若林奮の《緑の森の一角獣座 模型》、手芸《物語るテーブルランナー》などが波のように寄せ合います。生きていることは、みな、時も光も全て違う。観客も、もはや人間だけではないのです。
鴻池朋子こうのいけ ともこ 略歴
1960年秋田生まれ。近年の個展、2015-2017年「根源的暴力」神奈川県民ホール、群馬県立近代美術館、新潟県立万代島美術館(2016年芸術選奨文部科学大臣賞受賞)、2018年「Fur Story」リーズ美術大学(イギリス)、「ハンターギャザラー」秋田県立近代美術館、2020年「FLIP ちゅうがえり」アーティゾン美術館(毎日芸術賞)他。グループ展、2016年「Temporal Turn」カンザス大学スペンサー美術館・カンザス大学自然史博物館(アメリカ)、「Nous」金沢21 世紀美術館、2017年「Japan-Spirits of Nature」ノルデスカアクヴァレッル美術館(スウェーデン)、2019年「瀬戸内国際芸術祭2019」他。
今年2022年「瀬戸内国際芸術祭2022」では、前回の《リングワンデルング》に新たな道を通すほか、カフェ・シヨルにも国立療養所 菊池恵楓園 絵画クラブ「金陽会」の作品を初めて展示する。
著書『どうぶつのことば』、絵本『焚書 World of Wonder』(共に羽鳥書店)他。
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