名称:田中加織 個展「流れ/その先に」HRDファインアート
会期:2022/06/23(木) 〜 2022/08/06(土)
会場:HRDファインアート
時間:【木曜日】11:00~15:00
【金・土曜日】11:00~19:00
休館日:日~水曜日
料金:無料
住所:〒602-0896 京都市上京区上御霊竪町494-1
TEL:090-9015-6087
URL:HRDファインアート
禅寺の庭園や富士山、伝統的な山水画などの象徴的なモチーフを取り入れた、幻想的な風景絵画を一貫して制作している画家・田中加織の個展です。
ピンクやグリーン、ブルーなど、蛍光色やパステル調を想起させるポップな色彩とやわらかな曲線によって田中が描き出す庭園や霊山の風景は、一見、幸福感に満ちた穏やかな理想郷のように見えます。しかし、現実感から乖離したその描写は流動的で不安定な世界の精神性を象徴しているかのようにも感じられ、そこはかとない不穏さも湛えています。
今回の展覧会では、田中がこれまで継続して取り組んでいる「山水」の世界に加えて、陶磁器の「赤絵付け」からインスピレーションを受けた新たなシリーズの作品も展示されます。
現代の日本における「東洋的」な思考・思想の意味を問い直しながら、自然との関わりの中に垣間見える人間の意識を捉え表現しようと試みる田中加織の作品を、ぜひご高覧ください。
富士、山水、日本庭園などの人工的自然物をモチーフとし、景色や空間のとらえ方、またその中で見え隠れする現実と虚構の狭間を描くことにより、人の意識の形を浮き上がらせようとしています。
生活や環境、時代、価値観は、意識的に変えていくこともあれば、様々な環境によって変わらざるを得ない状況に迫られることもあります。立ち止まって思考したとしても、足元を流れるそれらの日々は過ぎ去って行きます。山水を題材とした作品を通して、この先の世界がどう流れていくのかを見つめて行きたいと思います。
今回の展示では、新作、旧作と、新たに赤絵をモチーフとした絵画作品も展示いたします。(田中)
田中加織
1982年京都生まれ。2004年成安造形大学洋画科卒業、2005年同大洋画科研究生修了。現在、京都在住。
https://garden-kaoritanaka.jimdofree.com/
近年の主な個展
2006 「蓬莱」アートスペース虹(京都)
2008 「秘すれば花なり」ギャラリーアートコンポジション(東京)/Oギャラリーeyes(大阪)
2009 東京上野松坂屋、札幌三越
2012 「光月山」HRDファインアート・DEMADO PROJECT(京都)
2013 「石浮島」KUNST ARZT(京都)
「庭島」gallery near(京都)
2014 「月山水ナガルル」コンテンポラリーアートギャラリーZone(大阪)
2015 「月山水ナガルル」ギャラリーいのくま亭(京都)
2016 「落下する砂と石」ギャラリーいのくま亭(京都)
2019 「月山水ナガルル」伊勢丹新宿本店6階アートギャラリー(東京)
2021 「月と山水」Art Spot Korin(京都)
近年の主なグループ展
2012 「TRANSNATIONAL ART」大阪現代美術センター
「ギャラリーwks 10周年祭」ギャラリーワークス(大阪)
「ABEND」Gallery Ort Project(京都)
「京都オープンスタジオ」(’13)
「若手四人作家展」松山三越(愛媛)
2013 「Common Sense of the East」Gallery 175(韓国・ソウル)
「ART ROAD 77」ヘイリ芸術村(韓国・パジュ)
「TAKE OUT ART!」gallery near(京都/’14)
「ABEND vol.2」京都リサーチパーク町家スタジオ
「空想美術大賞展」伊藤忠青山アートスクエア(東京)/蔵丘洞(京都)
「tokonoma展」gallery near(京都)
「箕面の森アートウォーク」(大阪)
2014 「ヤングクリエイターズアワード」MIギャラリー(大阪)
「天祭一〇八」増上寺(東京)
「えんぎもの」白白庵(東京)
「Nature Explored: Interpretation of Japanese Landscape」日本有効庭園(アメリカ・サンディエゴ)
「京都府美術工芸新鋭展」京都文化博物館
2015 「感じる風景」橘画廊(大阪)
「高尾小フェス」南山城村・旧高尾小学校(京都)
「VIVID展」ギャラリーアートコンポジション(東京)
2016 「Dancing in September」橘画廊(東京)
2017 「ギャラリーwks 15周年祭」ギャラリーワークス(大阪)
「さかずき」Art Spot Korin(京都)
「MINA-TO Art Wall Vol.8 WONDERS vol.2 Greenscape」スパイラル MINA-TO(東京)
「間取りの時」京旅籠むげん(京都)
「若き表現者のためのコレクション展」ギャラリー菊(大阪)
2020 「NIPPON発!現代アート展」銀座三越7階ギャラリー(東京)
2021 「精神の風景・〇▲□」HRDファインアート(京都)
2022 「第49回現代美術-茨木2022展 メタ//コンセプチュアル」茨木市立生涯学習センター(大阪)
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