名称:所蔵品展「没後 30 年記念 松村健三郎 」たましん美術館
会期:令和4年(2022)年8月6日(土)~11月20日(日)
(前期)8月6日(土)~9月25日(日)
(後期)10月1日(土)~11月20日(日)
会場 :たましん美術館
主催:公益財団法人たましん地域文化財団
開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日 9月19日(月・祝)は開館し、翌20日(火)を休館、
10月10日(月・祝)は開館し、翌11日(火)を休館とする。
展示替え休館9月27日(火)~30日(金)
入館料:一般500円、高・大生300円
以下の該当者は無料
・中学生以下
・障がい者手帳をお持ちの方および付き添いの方(1人まで。障害者手帳アプリ「ミライロID」利用可能)
・「たましん美術館PASSPORT」をお持ちの方
・多摩らいふ倶楽部会員(本人とお連れの方1人まで)
・シニア・スクエア会員(本人とお連れの方1人まで)
住所:〒190-8681東京都立川市緑町3-4 多摩信用金庫本店1F
TEL:042-526-7788
URL:たましん美術館
このたび、たましん美術館では「没後30年 松村健三郎」展を開催します。
松村健三郎(1901-1992)は、世俗を離れ、身近な自然と多摩の景観を描き続けた孤高の画家です。本展では作家の没後30年を記念して、所蔵品を一挙公開します。
大正の終わり頃から府中に暮らした松村は、光風会展や中央美術展で作品を発表、戦前にも春陽会展や多摩地域の美術展に出品を続けました。しかし、そこから次第に画壇と距離をおくようになります。仏教思想に傾倒、伝統文化である茶道、書、短歌、俳句を修練し、日本人としての精神性を追求。1958(昭和33)年、堀田清治(1899-1984)とともに結成した新槐樹社展に個展のみと発表の場は減っていきましたが、その絵画と詩作に、四季の変化と生命への賛歌が謳いあげられていきます。そして、1961(昭和36)年、茶室を設えた国立の住居「湛寂庵(たんじゃくあん)」に落ち着いてからは、一貫して日常の風物描写に力を注ぎました。
なかでも繰り返し描いたのが、自庭を主題とした「SOUL GARDEN」シリーズ。一度筆を置き、再び訪れる同じ季節にもう一度筆を加えることで生まれる“深み”。画面に複層していく“時間”。この「魂の庭」に、彼の美学は結実します。躍動する筆致で重ねられた厚みある絵肌は、時間性をもその内に包み込み、うごめく光や風のうつりかわる刹那を、永遠に留めようとするかのようです。
本展はこうした作品に、彼が日々創作した俳句や短歌を添えて、言葉からもその芸術に迫ります。「生命即美術」と捉え、生きる喜びに溢れた言葉を紡いだ松村。高潔な精神のもとに生み出された数々は、日常がもつすばらしさを、あらためて私たちに届けてくれることでしょう。
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