「村上仁美 個展 真夏のグロッタ」Bunkamura ギャラリー

「贖いの姫」 H63×W55×D14cm

名称:「村上仁美 個展 真夏のグロッタ」Bunkamura ギャラリー
会期:2022年7月30日(土)~8月7日(日)
開館時間:10:00~19:00
会場:Box Gallery
主催:Bunkamura Gallery
住所:〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1
TEL:03-3477-9111(代表)
URL:Bunkamura ギャラリー

「贖いの姫」 H63×W55×D14cm
「贖いの姫」 H63×W55×D14cm

朽ち果て、滅びゆく肉体から新たな生命が昇華する、生と死のパラドクス
有史以前の太古からの森羅万象に対する畏敬の念と原始のDNAを引き継いできた現代人の忘却の彼方にある憧憬を呼び起こしたい・・・AIやIT社会など、どんなに科学や技術が進歩しても変わらない人間に対する本来あるべき無限の可能性と理想を求めて万物と深く優しく親密に交わりたい・・・。
生と死・終わりの始まり・復活と再生・・・人間の普遍的な想いを具現化する村上仁美は、魂の器としての身体をテーマに自然の摂理の宿命として、朽ちていく肉体から植物が発芽する終わりのない新たな生命と魂の連鎖、その無限性を緻密に生々しく表現する。これらの儚く滅ぶ生命たちは極めてプリミティブな土と焔という素材で永遠の姿に焼結され、新たな美の実在を醸し出す。人の最後の儀式として火葬の為に使用する焔と生命を産み出すための窯焼きと言う儀式の焔・・・それは対極のものではなく、近親的な行為であることを物語っている。
今回のテーマ「グロッタ」とは、庭園に造る人工的な洞窟・祭壇のことであり、グロテスクの語源でもある。村上仁美の造り上げた庭園で身体は土へ還り、根を張り、芽吹く。彼女はそれらの植物の根や葉のひだから、屍に集る小さな虫たちまでも生々しく緻密な造形で土を練り上げ魂を宿らせる。
本展では新作を中心に10余点を展覧販売の予定。
コロナ禍、災害、戦争など騒然とした今こそ、作品たちから発する無言のメッセージと想いの丈に耳を傾けて頂きたい。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る