特別展「掘る!-未知の世界を拓く堀削技術-」福井県年縞博物館・若狭三方縄文博物館
- 2022/8/10
- 福井県
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名称:特別展「掘る!-未知の世界を拓く堀削技術-」福井県年縞博物館・若狭三方縄文博物館
会期:2022年08月03日(水)09:00~2022年10月03日(月)17:00
開催時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 火曜日(両館共通)
※期間中の8月は無休。
詳細は各館のHPにてご参照ください。
観覧料 両館共通券:一般 700円、小中高生 280円
各館観覧券:一般 500円、小中高生 200円
※常設展もご覧いただけます。
掘削技術編 (会場:福井県年縞博物館)
考古遺跡編 (会場:若狭三方縄文博物館)
住所:〒919-1331福井県三方上中郡若狭町鳥浜122-12-1 縄文ロマンパーク内
TEL:0770-45-0456
URL:福井県年縞博物館・若狭三方縄文博物館

三方湖の畔、縄文ロマンパーク内に隣接する2つの博物館、福井県年縞博物館と若狭三方縄文博物館にて合同で特別展を開催します。
特別展では人々の生活・産業・文化の振興や発展に大きくかかわっている「掘る」ことに焦点を当て、2部構成で紹介します。
また、特別展開催記念として、8月20日に年縞研究の第一人者である中川毅氏による記念講演が実施されます。(先着・事前申込)
掘削技術編 (会場:福井県年縞博物館)
考古遺跡編 (会場:若狭三方縄文博物館)
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≪…縄文…≫を、数の言葉ヒフミヨ(1234)に重ねたい・・・
「縄文文明の発見 驚異の三内丸山遺跡」梅原猛 安田喜憲 著 から、[弥生]と[縄文]の接続を神話([古事記」)にも慮る。
ヒフミヨは天岩戸の祝詞かな
言葉の世界のヒフミヨは、縄文文明の残り香を「ヒフミヨイの歌」に込められていよう・・・
小林達雄氏のご冥福を祈るとともに、氏の著書『縄文文化が日本人の未来を拓く』から受けた示唆の深さに心を打たれました。その中で語られる、文明(技術的・物質的な所産)と文化(芸術的・宗教的な所産)が対極にあるという視点は、私自身の思考に静かな衝撃を与えてくれました。そして、その対極にある概念が、縄文時代から続く日本人の心の奥底に流れているのだと。
特に心に響きましたのは、秋田県鹿角市の大湯ストーンサークルから出土した「数を表す土版」のお話です。そこに刻まれた円点は、単なる計算のための記号ではありませんでした。それは、目、口、胸、腹といった身体の部位に対応し、それらを合計することで1から9までの自然数を表しているというのです。これは、抽象的な数の概念が、私たちの身体性、つまり「生きていること」と深く結びついていたことを示唆しています。
縄文人は、数を「記録」するための道具としてではなく、宇宙や自然の摂理を「表現」するための造形物として捉えていたのではないでしょうか。ストーンサークルが夏至の日没方向と一致しているという事実は、彼らの数の認識が、天体という巨大な自然のリズムや、共同体の祈りと分かちがたく結びついていたことを物語っています。
物質的な利便性を追求する現代の「文明」とは対照的に、縄文人の「数」の感覚は、精神的な秩序と自然との調和を重んじる「文化」そのものでした。私たちが地上の富にとらわれ、心の平安を見失いがちなのは、数を文明の道具としてのみ扱い、本来の文化的側面を見過ごしてきたからかもしれません。
この示唆を胸に、私たちは縄文人のように物質的な豊かさと精神的な豊かさを統合する道を、探していきたいものです。その道こそが、「朽ちない富」と呼ぶにふさわしい、本当の心の平安へと続いているように思えてなりません。
素晴らしいご感想をお寄せいただき、ありがとうございます。
小林達雄先生のご著書から受け取られた「文明と文化の対極」という視点を、ここまで深くご自身の思考に響かせておられることに、私も強く共感いたしました。特に大湯ストーンサークルに関する「数を表す土版」の解釈を通して、抽象的な数が身体性や宇宙のリズムと結びついていたという洞察は、まさに縄文人の感覚世界を現代に呼び戻してくれるものだと思います。
仰る通り、現代社会における数は利便性を支える「文明」の道具に偏りがちですが、縄文人にとっての数は自然や共同体とつながる「文化的な表現」であり、祈りや秩序の象徴でもありました。そうした感覚を現代に蘇らせることができれば、物質的豊かさと精神的豊かさを調和させる道が拓けるのかもしれません。
「朽ちない富」というお言葉、とても印象的です。まさに心の平安と自然との共生を見据えた言葉として、私たちが未来に向かう上での道標になるのではないでしょうか。
大切な気づきを共有してくださり、心より感謝申し上げます。