リボル・フォイチーク 「TRAMPS チェコの自然の中で生まれたサブカルチャー」チェコセンター東京

リボル・フォイチーク 「TRAMPS チェコの自然の中で生まれたサブカルチャー」チェコセンター東京

名称:リボル・フォイチーク 「TRAMPS チェコの自然の中で生まれたサブカルチャー」チェコセンター東京
会期:2022年8月24日(水)~2022年10月7日(金)
開館時間:10:00 〜 19:00
休館日:土曜日、日曜日、祝日
   チェコの祝日は休館
   9月30日は休館
入場料:無料
会場:チェコセンター東京
住所:〒150-0012東京都渋谷区広尾2 -16-14(チェコ共和国大使館内)
TEL:03-3400-8129
URL:チェコセンター東京

プロジェクト「Tramps」について
キュレーター トマーシュ・ポスピェフ
写真シリーズ「Tramps」は、かつて若かった、そして今でも若くあり続けている、心に冒険心を抱え、星の下で眠ることに惹きつけられていたすべての人へのオマージュである。
トランプ(トランピングをする人)と名乗るのか、あるいはウッドクラフターや放浪者、浮浪者、カウボーイと名乗るのか、果ては森の小屋の屋根に衛星まで取り付けてしまったのかは関係ない。彼らは皆、チェコスロバキアでほぼ局地的に広がり、チェコ最大のサブカルチャーとされているトランピング現象の一端を担っているのだ。
現在、このチェコで巻き起こった現象をまとめた視覚的な証が残されていないため、この企画では、この特有の現象を記録することを目的とし、ボヘミアとモラビアのトランプの生活に焦点を当てている。この企画は現場研究のようなもので、チェコ共和国の様々な地域をまたがって撮影が行われた。 1912年より活動が始まった「森の知恵同盟」や、ウッドクラフト、スカウト、そしてアメリカの西部劇に影響を受けたトランピングは、当時の社会・政治的情勢に対しての我慢の中で生まれた新たな文化という側面を持ち、旧チェコスロバキアにおける一大ムーブメントとなった。米国作家ジャック・ロンドンの小説によれば「トランプ」という概念は、一方では一般的な社会的慣習を尊重せずに社会のはずれにいる人間を表現し、また他方では友情、帰属意識、自然への憧れ、そして消費主義や視野の狭い都会人への反発に基づいた運動とも関わりがあるという。社会体制や政治情勢の変化の中で、このムーブメントは抜本的な変化と再興を乗り越え、今日まで何らかの形で生き残っている。このプロジェクトは書式、展覧会、そして短編ドキュメンタリー映画の実現を目指している。

プロフィール
Libor Fojtík (1977) リボル・フォイチーク オパヴァ・シレジア大学創造写真学部修士課程修了。フリーランスの仕事では主にドキュメンタリー写真とアレンジ写真を扱う。ドキュメンタリー作品は日本、インド、ロシア、ベトナム、モンゴル、ニュージーランドやその他多くの国で長期滞在した際に生まれたものである。チェコで撮影したシリーズの中では、消費社会や社会変動、環境問題、日常生活における不条理などに焦点を当てている。2007年にフォトエージェンシーISIFAのフォトレポーター就任。2009年からはチェコの日刊紙ホスポダーシュスケー・ノヴィニのカメラマンとしても活動。過去には、プラハのデジタルフォト学院にて通年クラスの指導にあたった。シリーズ『Absurdistán – domov můj (Absurdistan – my home)』は、FRAME写真コンテストにて最優秀賞、チェコ・プレス・フォト2010の”日常生活”部門でも最優秀賞を獲得。ハノーヴァーで開催された若手フォトジャーナリストのためのコンテストであるLUMIX国際フォトフェスティバルでは60人のファイナリストに選出された。チェコやヨーロッパで多くの個展・合同展を開催。 Tomáš Pospěch (1974) トマーシュ・ポスピェフ/キュレーター
大学教員、写真家、美術史家、キュレーター。オパヴァ・シレジア大学創造写真学部卒業。パラツキー大学オロモウツやプラハ・カレル大学でも美術史を学んだ。1997年よりオパヴァ・シレジア大学創造写真学部で准教授を務める。プラハ装飾芸術美術館にて写真コレクションのキュレーションも行っている。(公式HPより)

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