「祈り・藤原新也」世田谷美術館

「祈り・藤原新也」世田谷美術館

名称:「祈り・藤原新也」世田谷美術館
会期:2022年11月26日(土)–2023年1月29日(日)
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日、12月29日(木)~1月3日(火) ※1月9日(月・祝)は開館、翌1月10日(火)は休館
会場:世田谷美術館 1階展示室
主催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)
後援:世田谷区、世田谷区教育委員会
企画協力:株式会社クレヴィス
住所:〒157-0075東京都世田谷区砧公園1-2
TEL:03-3415-6011
URL:世田谷美術館

「祈り・藤原新也」世田谷美術館
「祈り・藤原新也」世田谷美術館

1944年に福岡県門司市(現 北九州市)に生まれた藤原新也。東京藝術大学在学中に旅したインドを皮切りに、アジア各地を旅し、写真とエッセイによる『インド放浪』、『西蔵(チベット)放浪』、『逍遥游記(しょうようゆうき)』を発表します。1983年に出版された単行本『東京漂流』はベストセラーとなり、社会に衝撃を与えます。また同年に発表された『メメント・モリ』は、若者たちのバイブルとなりました。1989年には、アメリカを起点に西欧へと足をのばし、帰国後は自身の少年時代を過ごした門司港で撮影した『少年の港』をはじめ、日本にカメラを向けます。そして旅のはじまりから50年後、現代の殺伐を伝えるニュースを背に、大震災直後の東北を歩き、コロナで無人となった街に立って、これまでの道程と根幹に流れる人への思いを「祈り」というタイトルに込めます。そして藤原の見た、人が生き、やがて死へと向かうさまは、現在形の〈メメント・モリ(死を想え)〉へと昇華され、新たな姿でわたしたちの「いま」を照らします。
藤原の表現活動で特筆すべきは、写真、文筆、絵画、書とあらゆるメディアを縦横無尽に横断し、それぞれの領域において秀でた表現を獲得していることにあります。本展は、祈りをキーワードに、初期作から最新作までの作品を一堂に展示して、藤原新也の多彩な仕事を立体的に展開します。

チベット 1975年 ©Shinya Fujiwara
チベット 1975年 ©Shinya Fujiwara
インド 2010年 ©Shinya Fujiwara
インド 2010年 ©Shinya Fujiwara
バリ島 2000年 ©Shinya Fujiwara
バリ島 2000年 ©Shinya Fujiwara
恐山 2016年 ©Shinya Fujiwara
恐山 2016年 ©Shinya Fujiwara
宮古 2011年 ©Shinya Fujiwara
宮古 2011年 ©Shinya Fujiwara
渋谷 2010年 ©Shinya Fujiwara
渋谷 2010年 ©Shinya Fujiwara
朝鮮半島 1977年 ©Shinya Fujiwara
朝鮮半島 1977年 ©Shinya Fujiwara
門司港 1991年 ©Shinya Fujiwara
門司港 1991年 ©Shinya Fujiwara
作家ポートレート 2010年 ©Yuji Tozawa
作家ポートレート 2010年 ©Yuji Tozawa
作家ポートレート 2019年 ©Yuji Tozawa
作家ポートレート 2019年 ©Yuji Tozawa

藤原新也 プロフィール
1944年福岡県門司市(現 北九州市)生まれ。東京藝術大学絵画科油画専攻に入学後、アジア各地を旅し1972年に処女作『インド放浪』を発表。第3回木村伊兵衛写真賞、第23回毎日芸術賞を受賞。著書に『全東洋街道』、『東京漂流』、『メメント・モリ』、『アメリカ』、『渋谷』、『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』、『日々の一滴』など。写真集に『少年の港』、『千年少女』、『花音女』、『神の島 沖ノ島』(共著)などがある。

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