開館50周年記念特別展「接収刀剣ー板橋に集いし赤羽刀ー」板橋区立郷土資料館

開館50周年記念特別展「接収刀剣ー板橋に集いし赤羽刀ー」板橋区立郷土資料館

名称:開館50周年記念特別展「接収刀剣ー板橋に集いし赤羽刀ー」板橋区立郷土資料館
会期:令和4年10月8日(土曜日)から12月11日(日曜日)
   前期:10月8日(土曜日)から11月6日(日曜日)
   後期:11月8日(火曜日)から12月11日(日曜日)
開館時間:午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分)
会場:2階企画・特別展示室
休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌火曜日が休館)入館料無料
住所:〒175-0092東京都板橋区赤塚5-35-25
TEL:03-5998-0081
URL:板橋区立郷土資料館

 板橋区立郷土資料館は、昭和44年(1969)の産業文化会館(現、グリーンホール)の3階に「郷土資料室」を設置したことから始まり、昭和47年(1972)7月23日に現在の赤塚溜池公園に「板橋区立郷土資料館」として開館してから50年を迎えます。
 太平洋戦争後の昭和20年(1945)、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)により膨大な刀剣類が接収されました。接収された刀剣類は、東京都北区赤羽の米第八軍兵器補給廠に保管されていたことから「赤羽刀」と呼ばれるようになりました。今回の展示では、当館を含めた各博物館へ譲渡された赤羽刀についてご紹介します。
赤羽刀について
 太平洋戦争後の昭和20年(1945)9月、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)は、日本の武装解除の一環として全国の警察署に命じ、一般国民から美術的価値のない刀剣類を接収しました。接収した刀剣類の一部は、海洋投棄などにより処分されました。
 昭和22年(1947)、東京都北区赤羽の米第八軍兵器補給廠に保管されていた刀剣類のうち、美術的に価値のあるものを再調査し、旧所有者に返還してほしい旨の申し入れが日本側から連合国軍に対して行われ了解されました。連合国軍は、日本の刀剣審査委員会で選定された五千振を越す刀剣類について警察署を通じて旧所有者に返還することにし、返還までの間、保管場所を東京国立博物館と定め、同年12月に搬入しました。これらの事情から接収された刀剣類は「赤羽刀」と呼ばれることになりました。
 平成7年(1995)に「接収刀剣類の処理に関する法律」が成立、翌年施行され、官報に公示された接収刀剣について所有者が返還請求できるようになりました。平成9年(1997)、返還できなかった刀剣類は、国に帰属することになり、平成11年(1999)8月、公開・活用のため全国の公立博物館などへ譲渡することとなりました。当館にも18振の赤羽刀が譲渡されました。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る