名称:「小林耕平 テレポーテ―ション」黒部市美術館
期間:2022年9月23日(金曜日)から12月18日(日曜日)
開催時間:9時30分から16時30分
開催場所:黒部市美術館
住所:〒938-0041富山県黒部市堀切1035 黒部市総合公園内
TEL:0765-52-5011
URL:黒部市美術館
小林耕平は、非人称的でミニマルなモノクロ映像作品を起点として、2007年頃には、空間に配置するオブジェクトや日用品、自身が出演する映像等に表現を展開させます。そして、モノや事象の関係性やその認識についての世界観を問い直し、変革を与えるような取り組みを行ってきました。それは、映像を撮影者に委ねる姿勢、他者の思考に応答する手法、対話者と問答するデモンストレーションにも表れており、作家主体の認識や問いをもずらしつつ、思考の領域を拡張させてきました。
本展では、切り離し、移動し、再度接続するという、概念的なテレポーテーションを通してモノや意味の交換について考察します。地域の風景や文化を題材として制作された作品は、民俗学者の折口信夫のいう「類化性能」という類推能力を足掛かりとして「観光案内」と「造形指南」をパラレルに提示します。その二つの観点を行き来する過程で起こるアクシデントやエラーを取り込み、内容はさらに多面化していきます。絵画のこと、地域のこと、世界のこと、外側のこと、そのアナロジーにまつわる広域的なイメージの旅をご提案できれば幸いです。
出品作家|
小林耕平(1974年生まれ)
1999年 愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業
現在、埼玉県を拠点に活動
主な展覧会は、「六本木クロッシング 2007:未来への脈動」(森美術館、2007)、「ヴィデオを待ちながら-映像、60年代から今日へ」(東京国立近代美術館、2009)、「14の夕べ/14EVENINGS」(東京国立近代美術館、2012)、「あなたの口は掃除機であり、ノズルを手で持つことで並べ替え、電源に接続し、吸い込むことで語る。」(山本現代、2012)、「1974第1部1974年に生まれて」(群馬県立近代美術館、2014)、「パランプセスト 記憶の重ね書きvol.4 小林耕平」(galleryαM、2014)、「あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラヴァンサライ」(豊橋会場、2016)、「瀬戸内国際芸術祭2016」(香川県伊吹島、2016)、「小林耕平×高橋耕平 切断してみる。─二人の耕平」(豊田市美術館、2017)、「あくび・指南」(山本現代、2018)、「ゾ・ン・ビ・タ・ウ・ン」(ANOMALY、2019)、「ぎこちない会話への対応策−第三波フェミニズムの視点で」(金沢21世紀美術館、2021-2022)。
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