名称:「古事記繪はなし 日本乃神様 挿絵原画展」南アルプス市立美術館
会期:2022年12月3日〜2023年1月29日
会場:南アルプス市立美術館
入場料:一般320円大高生260円中小生160円
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:12/5日(月)、12日(月)、19日(月)、26日(月)、 12月28日(水)~1月4日(水)、1月10日 (火)、16日(月)、23日(月)
住所:〒400-0306山梨県南アルプス市小笠原1281
TEL:055-282-6600
URL:南アルプス市立美術館
『日本乃神様』は、1911 (明治44)年に子ども向けの家庭読本として初版が発行され、評判が良かったため、4版まで重版されています。この挿絵は当館に所蔵されており、当館の重要なコレクションの一つとなっています。文は東京朝日新聞社で社会部の部長を勤めた渋川玄耳が担当し、挿絵・装幀を春仙が担当しています。渋川は春仙が朝日新聞社に入社の折、挿絵画家としての心得を指導するなど、春仙に多大な影響を与えた人物で、公私ともに親交が深く、渋川の多くの著作の挿絵装幀を手掛けています。
春仙は同年発表した《南洋探検》をはじめ、《神功皇后鮎釣図》《潮盈つ珠潮干る珠》のほか、30年来の宿望とされた《大日本神典画巻》の制作に取り組むなど、生涯のテーマとして日本の神様を描き続けました。『日本乃神様』はその最初期の作例として大変貴重なもので、ロマンチックな雰囲気を醸した、洋風の感じがする独特の作風で、役者絵を描いた春仙と同一人物であるとは思えない不思議な魅力を持っています。 『日本乃神様』は、読み物として読み応えのある作品であることはもちろんのこと、春仙芸術の新たな魅力を発見できる美術作品として楽しんでいただける内容となっています。名取春仙が描く魅力溢れる神様たちの物語をご堪能ください。
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