アート・アーカイヴ資料展XXIV:西脇順三郎没後40年記念「フローラの旅」慶應義塾大学アート・スペース(KUAS)

アート・アーカイヴ資料展XXIV:西脇順三郎没後40年記念「フローラの旅」慶應義塾大学アート・スペース(KUAS)

名称:アート・アーカイヴ資料展XXIV:西脇順三郎没後40年記念「フローラの旅」慶應義塾大学アート・スペース(KUAS)
会期:2023年1月16日 (月) – 3月17日 (金) 月曜〜金曜、11:00–18:00
休館日:土・日・祝
場所:慶應義塾大学アート・スペース
費用:入場無料
住所:〒108-8345東京都港区三田2-15-45
TEL:03-5427-1621
URL:慶應義塾大学アート・スペース(KUAS)

 慶應義塾大学アート・センターでは2012年に新倉俊一氏(元明治学院大学名誉教授、英文学研究者)から西脇資料のご寄贈を受け、アート・アーカイヴの西脇順三郎コレクションを運営してきました。このたび没後40年を記念し、「歩く」という身体移動を伴いつつ路傍の野草に心を寄せた詩人の活動を「フローラの旅」と名づけ、詩の世界が創造されるプロセスに光をあてます。
 2022年、没後40年を迎えた西脇順三郎は戦前・戦後を通じて日本の現代詩に大きな影響を与えました。「新しい思考の創造者」として世に出した詩篇、散文、詩論の数々は、21世紀の現在でも色あせることがありません。
 本展では、西脇の詩世界を「散歩」と「フローラ」という2つのキーワードを設定して、西脇の詩世界を探求します。教鞭を執っていた港区三田界隈、住居を構えた白金台や渋谷、代々木などをはじめとする都内の各所に加え、人々との交流の中で出向いた世田谷や多摩川べりを詩人は歩きました。そしてふと目にした野草たちに心を寄せ、ふだんは地味で目立つことのない草花たちが鮮やかに、不思議な音となって詩に現れることになります。歩くという身体動作すなわち空間移動をしながら、野草を手にとり、さらにそれらを貼り付けて押し花にするプロセスは、詩人が身体の五感を用いてイマージュの世界を創出していた証といえるでしょう。時空を超え、永劫に像をむすぶ「幻影の人」を追い求めた西脇順三郎の芸術の根底にある「散歩」と「フローラ」をあらためて意識して、西脇作品を鑑賞してくだされば幸いです。

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