「今昔風土記 西野陽一日本画展」日本橋三越本店

花舞 10号

名称:「今昔風土記 西野陽一日本画展」日本橋三越本店
会期:2023年2月15日(水) ~ 2023年2月20日(月)
会場:本館6階美術特選画廊 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店

獺祭 30号
獺祭 30号

 気がつくと街角にあの花を見かけなくなっていた。 そう言えば、お馴染みだった景色もすっかり変わっている。 朝の匂いも、夕暮れの音も、舞台が暗転でもしたように変わってしまった。 こんな事を個展の挨拶文に書けば老人特有の回顧趣味と笑われそうだし「昔の日本は美しかった」などと 言えば、ナショナリズムだと捉えられそうで怖いのですが、あえて今回の個展のテーマは日本です。 振り返ると日本画の日本が意味するものに引っかかって、海外取材にこだわってきました。私としてはそ の迷走にも意味があったと思うのですが、いつかは日本をテーマにしようとは考えていました。 展覧会名に今昔をつけたのは、取材を始めて感じた上記のような風土の変化に慄然としたからです。「描き たいのはこんな景色ではない」そして残さなければいけないものがあると思うようになりました。 青息吐息。絶滅寸前ですがまだ日本にも日本画にも絶望はしていません。 前に進むだけの文明もグローバリズムも半世紀も前に否定されているのですから。 作品にはいつもながら反省ばかりです。ご批判、ご叱責を賜りますようお願いいたします。 最後になりましたが、個展開催を支えてくださった方々、取材にお力添えくださいました方々に深く感謝 をいたします。
西野陽一

黎明 8号
黎明 8号
山葡萄 10号
山葡萄 10号
燻る 30号
燻る 30号
大神 120×69.3㎝
大神 120×69.3㎝
花舞 10号
花舞 10号

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. 第3回『山形県埋蔵文化財センター設立30周年企画展』山形県埋蔵文化財センター
  3. 2024伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」市立伊丹ミュージアム
ページ上部へ戻る