名称:「美しい本―湯川書房の書物と版画」神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
会期:2023年1月21日(土)〜2023年4月16日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
時間:9:30〜17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日
観覧料:一般 250円
20歳未満・学生 150円
65歳以上と高校生 100円
※中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です
※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:2月5日、3月5日、4月2日)は、18歳未満の子ども連れの家族は、割引料金(65歳以上の方を除く)で観覧できます。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同日の会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」は中止します
※その他の割引につきましては直接美術館までお問い合わせください
※最新情報と来館に際してのお願いは美術館ウェブサイト等を確認してください
住所:〒248-0005神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1
電話:0467-22-5000
URL:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
大阪、京都を拠点とした湯川書房は装幀や製本に意匠を凝らした限定本を出版し、2008年に活動の幕を閉じるまで多くの愛書家を魅了しました。「美しい本」の創造を掲げ、版画家の木村茂、岡田露愁、柄澤齊、坂東壮一、染色家の望月通陽、画家の戸田勝久ら気鋭の美術家と協働し、文学と共鳴する工芸品ともいうべき書物を作り出しました。
本展は蒐集家の岡田泰三氏の寄贈により2016年度に収蔵されたコレクションから、書物のユートピアをめざした湯川書房の独創的な作品を展覧します。また印刷を母体に版画と書物は不即不離な関係にあります。本展にあわせ、湯川書房で多くの共作を残した柄澤齊の木口木版の世界を紹介します。
湯川書房とは
湯川成一(1937–2008)によって1969年に大阪市で設立、1998年より京都市に事務所を構えた。作品選定から装幀、造本に至るすべての工程を一人で担う限定本の出版を行う。自らの審美眼で作家の才能を見出し、辻邦生『安土往還記』、望月通陽『出埃及記』、村上春樹『中国行のスロウボート』、柄澤齊『雅歌』、車谷長吉『抜髪』など次々と刊行。書房には文学者や美術家が集い、日夜文学談義が行われたという。俳句や書画、骨董にも造詣が深く永田耕衣からグラフィック・デザイナーの渡邊かをるの本までひろく手がけた。2004年度造本装幀コンクール優秀賞受賞。没後、湯川を偲んで「湯川成一と湯川書房ゆ かりの美術家たち」展(GALERIE petitbois、大阪、2010)が開催された。
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