「動物会議 緊急大集合!」ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

「動物会議 緊急大集合!」ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

名称:「動物会議 緊急大集合!」ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
会期:2023年2月9日〜2023年3月25日
開館時間:11:00am-7:00pm 
休館日:日曜・祝日
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
入場料:無料
監修:永井一正
住所:〒104-0061東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
TEL:03-3571-5206
URL:ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)

田中一光「Japan」日本グラフィックデザイン協会, 1986
田中一光「Japan」日本グラフィックデザイン協会, 1986

ドイツの詩人・作家であるエーリッヒ・ケストナーによって絵本『動物会議』が書かれ、出版されたのが1949年のこと。子どもたちのために、戦争のない世界をつくろう! と、怒りと正義によって、世界中の動物たちが立ち上がる物語です。それから70年以上経つ2023年現在も続く、ロシアによるウクライナ侵攻、止まらない地球温暖化など、戦争や環境破壊を繰り返す愚かな人間に対する動物たちからの痛烈な社会批評です。人間たちに翻弄され、迷惑を被ってきた動物たちの方がはるかに良識や実行力があるということを、ケストナーは伝えようとしました。
 同書にインスピレーションを受けて企画された本展「動物会議 緊急大集合!」。DNPグラフィックデザイン・アーカイブの中から、「人間と動物との共存と平和」というケストナーの熱い想いを体現しているポスター作品をセレクト、120点あまりが緊急大集合します。これらは、日本のグラフィックデザイナー、アートディレクター、アーティスト34名が、「動物」を主役や脇役にして、生命、環境、戦争、文化、社会に対する問題意識や危機意識を表明した、グラフィックメッセージでもあります。
 動物の表現方法は、写真、絵画、イラストレーション、グラフィックなどさまざまです。古くは花鳥画、琳派、浮世絵などを彩ってきた動物たち。日本美術の伝統を引き継ぎ、奔放で色彩豊か、そして繊細で、理性より感性に訴える、世界に類を見ない独特のグラフィック表現にご着目ください。
 2022年5月から7月まで、ローマ日本文化会館にて同タイトルの企画展が開催されました。地球温暖化による40℃超えという記録的な暑さにも関わらず、多くの来場者を数え話題となりました。こちらの展覧会は現在、規模を縮小してパリ日本文化会館へ巡回中です。gggでは、ローマでの展覧会を再構成し、さらに多様性を広げた内容をお届けします。言葉は違っても、動物たちは国境を越え、私たちが見失ってしまいそうな大切なことを伝えてくれています。
展示作家
青葉益輝、浅葉克己、粟津 潔、井上嗣也、奥村靫正 、葛西 薫、亀倉雄策、河口洋一郎、木村恒久、K2、河野鷹思、小島良平、佐藤晃一、佐藤 卓、U.G.サトー、佐野研二郎、新村則人、田名網敬一、田中一光、戸田正寿、永井一史、永井一正、永井裕明、中村至男、野田 凪、服部一成、早川良雄、原 研哉、福島 治、福田繁雄、松井桂三、松永 真、横尾忠則、和田 誠 (50音順、敬称略)

永井一正「LIFE」富山県美術館, 2017
永井一正「LIFE」富山県美術館, 2017
新村則人「無印良品キャンプ場 テントウムシ「本気で遊ぼう」」良品計画, 2007
新村則人「無印良品キャンプ場 テントウムシ「本気で遊ぼう」」良品計画, 2007
中村至男「どっとこどうぶつえん」2012
中村至男「どっとこどうぶつえん」2012
佐野研二郎「黒に白 MR_BLACK & WHITE」クリエイションギャラリーG8, 2015
佐野研二郎「黒に白 MR_BLACK & WHITE」クリエイションギャラリーG8, 2015
井上嗣也「SHIBUYA, Last Dance_」PARCO MUSEUM, 2016
井上嗣也「SHIBUYA, Last Dance_」PARCO MUSEUM, 2016
葛西 薫「あかるい鬱展」東本三郎YOROZU相談室, 2011
葛西 薫「あかるい鬱展」東本三郎YOROZU相談室, 2011
「動物会議 緊急大集合!」ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
Design:Kazumasa Nagai

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 公募展「那珂川町を描く-心に残る風景-」那珂川町馬頭広重美術館
  2. 「冬のけしき」夢二生家記念館・少年山荘
  3. 企画展「石のワンダー」愛媛県総合科学博物館
ページ上部へ戻る