岩名泰岳 「みちつくり」タグチファインアート

岩名泰岳 「みちつくり」タグチファインアート

名称:岩名泰岳 「みちつくり」タグチファインアート
会期:2023年1月14日〜2023年3月4日
会場:タグチファインアート
入場料:無料
開館時間:13:00〜19:00
休館日:日曜日、月曜日
住所:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-6-13 山三ビル B1F
TEL:03-5652-3660
URL:タグチファインアート 

タグチファインアートでは上記の期間約7週間にわたり岩名泰岳の作品展示をおこないます。
  岩名泰岳(いわなやすたけ)は1987年三重県生まれ。2010年に成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス卒業。卒業後すぐにアートアワードトーキョーで準グランプリを受賞。2016年には第1回三重テレビ大賞、2020年には三重県文化賞文化新人賞を受賞しています。卒業後2012年までドイツに滞在し、研究生としてデュッセルドルフ美術アカデミーで学びました。現在は故郷である三重県伊賀市島ヶ原を拠点に活動。大阪や東京のギャラリーで個展を重ね、「三重の新世代」展 (2015年 三重県立美術館) や「青森EARTH 2019: いのち耕す場所」展 (2019年 青森県立美術館)、「ステイミュージアム」展(2020年 三重県立美術館、作品も収蔵)など、美術館での展覧会にも出品しています。
 彼は2013年に結成された島ヶ原村民芸術「蜜ノ木」の初代代表を務め、都会の発想から生まれたアートを地方に移植するいわゆる「アートによる地域興し」的なものとは一線を画し、衰退していく集落に残って地元の歴史や風土、文化に深く根ざしながら、それぞれの分野で現実と戦っていく若者たちの創造的な行為自体をアートとして発信してきました。
 こうした「蜜ノ木」の活動は近年、アートコレクティブやローカリズムの事例として近年特に注目されていますが、そのなかで生み出される岩名の作品は、故郷の自然や村の信仰をモチーフとし、多くの場合具象的な題材から出発してはいるものの、その抽象度は高くとても洗練されたものとなっています。
 タグチファインアートで4回目の個展となる本展では、地元島ヶ原村民による道路整備の奉仕作業「みちつくり」をモチーフに描いた新作絵画を展示致します。本シリーズは昨秋のケルンでのアートフェア、アートコロンで初めて発表されました。現地では岩名作品の初めての紹介にも関わらず大変な好評を得ました。今後海外からの評価も楽しみなところです。
わたしの集落には年に幾度か村人が道路やあぜ道の草を刈る”みちつくり”と呼ばれる集まりがある。
朝、草刈機を担いで集合地点に行く。
国道につづく小さな坂は落ち葉とそこから生える草と雨で湿地のようだった。
近くにいた大きな男と草を刈りはじめた。
「だれかは大怪我をしたらしい、だれかは酒の飲み過ぎで動けないらしい、だれかは歳をとってもう草刈りはできないらしい」

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「モダニストの『蝶』 詩人・安西冬衛と好太郎」mima 北海道立三岸好太郎美術館
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「キース・へリング展 アートをストリートへ」兵庫県立美術館
ページ上部へ戻る