DOUBLE ANNUAL 2023 「反応微熱ーーこれからを生きるちからーー」国立新美術館

DOUBLE ANNUAL 2023 「反応微熱ーーこれからを生きるちからーー」国立新美術館

名称:DOUBLE ANNUAL 2023 「反応微熱ーーこれからを生きるちからーー」国立新美術館
会期:2023年2月25日(土)~3月5日(日)10:00~18:00 ※休館日2月28日(火)
会場:国立新美術館3F 展示室3A
作家:11組16名 アシスタントキュレーター 3名
主催:京都芸術大学 協力:東北芸術工科大学
住所:〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル
URL:国立新美術館

 展示プラン募集にあたり設定されたキーワードは、「抗体・アジール・ミラクル」でした。「抗体」は病原体などが体内に入ったとき、それに対抗するために体の中で作られる物質であり、免疫のもとになるもの。「アジール」は世俗的な権力が及ばない「避難所」。それぞれ、みずからが受ける周囲からの影響・刺激・働きかけに応対する、態度や対処法についてのタームです。また、解決方法がアートの実践として示されることを期待し、「ミラクル」という言葉を提起しました。
 私たちの生活の様相を一変させたパンデミックが、3年たった今も継続する中、学生のみなさんから寄せられた展示プランは、その多くが丁寧な思考を経たものでした。一般に若者の特権ともいわれる感情のほとばしりや自由奔放さは、今回は影をひそめ、それぞれの置かれた場所のこと、心を動かされるもの、違和感や社会的課題に対して、注意深く真摯に向き合う姿勢が浮かび上がっています。
 「反応熱」は、化学反応において発生する熱のことを指します。本展では11組の学生が、みずからをとりまく世界から受けたさまざまなものに反応し、それぞれの暫定的な解をアート作品として提示します。その微かすかながら、たしかにともる熱に、彼らの状況を捉える感性と、これからを生きるつよさが表れています。

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