「金 理有展 工芸ディアスポラ」日本橋高島屋S.C.(本館)

無垢彩虚視線刻坊 H19×W16×D16cm

名称:「金 理有展 工芸ディアスポラ」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:2023年11月22日(水)→12月11日(月)
会場:本館6階 美術画廊X
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)

虹金彩怒髪虚視線刻坊 H28×W18×D18cm
虹金彩怒髪虚視線刻坊 H28×W18×D18cm

金理有氏は2006年に大阪芸術大学大学院芸術制作研究科修士課程を修了後、2011年横浜トリエンナーレへの出品をはじめ、数々の個展やグループ展で活躍する気鋭の作家です。
SFや音楽、ストリートカルチャーなどの要素と縄文土器や神話的世界観が融合した作品や、現代の茶席を自らの世界観で再構築した茶道具を発表するなど、ジャンルの枠を越えた制作で注目を集めています。
グローバリゼーションにより、人、モノ、情報、資本が国境を越え、地球規模の移動が常態化する現代。故地から離散した状態、いわゆるディアスポラとされる人々の定義は、今日の社会理論の中で、より広義な意味合いを持つようになりました。
金理有氏は、韓国と日本という複雑なアイデンティティを併せ持つ自らと、「美術」と「工業」の間の領域として曖昧な指標のもとに形成されてきた「工芸」の概念をディアスポラというキーワードで重ね合わせます。国境や人種、機能性とオブジェなど、いかなる分類にも存在する境界線。そのおぼろげな分界に陶芸家として身を投じ、独自の美意識によるハイブリッドな創造を体現し続けています。
今展では、信楽の土の神秘性を引き出し、砂の彫刻を想起させるかのような無釉の白い作品や、金属を思わせる色味を纏った一つ目のオブジェ、掌中に宇宙を感じさせる茶碗などの新作を一堂に展観いたします。

無垢彩虚視線刻坊 H19×W16×D16cm
無垢彩虚視線刻坊 H19×W16×D16cm

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