「はたからみる」新宿眼科画廊

「はたからみる」新宿眼科画廊

名称:「はたからみる」新宿眼科画廊
会期:2023年2月24日(金)~2023年3月15日(水)
開館時間:12:00 〜 20:00 水曜日は17:00まで
休館日:木曜日
入場料:無料
会場:新宿眼科画廊
住所:〒163-0004 東京都新宿区四谷4-22 第二富士川ビル1F
TEL:03-5285-8822
URL:新宿眼科画廊

現在私たちは、東日本大震災を皮切りにして新型コロナウイルスのパンデミック、ロシアによるウクライナ侵攻といった大規模な自然災害や社会政治問題が勃発し、日々供給される大量の情報やコンテンツを液晶越しに消費し続けなければいけない時代を生きています。
本展覧会で取り上げる三名の作家たちは、こうした現代社会の日常を受け入れつつ、それぞれ独自の第三者的視点で切り取ろうと試みます。
國分は、ノスタルジックな日常風景や、幼少時代より慣れ親しんできたサブカルチャーコンテンツのイメージなどを抽象的な形に切り取り、歪め、鮮やかな色彩で描き出します。
それらの表層的な美しさは、現代社会の追い求めてきた豊かさの表面性と、そこに漂うニヒリズムを浮き彫りにするかのようです。
また斉木は、現実やネット上に溢れるイメージや記号を解体・再構築し、現実とネットが融合する現代の日常感覚をシニカルに描き出します。
そうした彼の絵画は、液晶画面越しに消費せざるを得ない社会問題の数々を示唆すると同時に、画面の向こう側の存在である他者に対していかに共感し、寄り添えるかという問題を私たちに投げかけているかのようでもあります。
一方徳永は、自身の幼少期の記憶をもとに描いた風景にペラペラの形状のキャラクターを挿入し、マンガ的表現を取り入れた絵画面を創り出します。
朧げな記憶の中の風景とともに描かれた厚みのないキャラクターたちはどこか逃避的で、離人感(自分の身体、感情、思考、感覚などから主体性が失われ、自らの存在を非現実的に感じること)を連想させもします。
本展覧会はCASHIとの同時開催となります(開廊時間や休廊日等は異なりますのでご注意ください)。
アーティスト
國分莉佐子、斉木駿介、德永葵

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