ベトナム絹絵画家グエン・ファン・チャン 絵画保存修復プロジェクト「愛を語る人ー画家のまなざしをつなぐ人々の物語ー」金沢21世紀美術館

ベトナム絹絵画家グエン・ファン・チャン 絵画保存修復プロジェクト「愛を語る人ー画家のまなざしをつなぐ人々の物語ー」金沢21世紀美術館

名称:ベトナム絹絵画家グエン・ファン・チャン 絵画保存修復プロジェクト「愛を語る人ー画家のまなざしをつなぐ人々の物語ー」金沢21世紀美術館
会期:2023年4月28日(金)〜5月19日(金) 
会場:金沢21世紀美術館
観覧料金:無料
休館日:5月14日
住所:〒920-8509石川県金沢市広坂1-2-1
TEL:076-220-2800
URL:金沢21世紀美術館

ベトナム絹絵画家グエン・ファン・チャン 絵画保存修復プロジェクト「愛を語る人ー画家のまなざしをつなぐ人々の物語ー」金沢21世紀美術館
ベトナム絹絵画家グエン・ファン・チャン 絵画保存修復プロジェクト「愛を語る人ー画家のまなざしをつなぐ人々の物語ー」金沢21世紀美術館

グエン・ファン・チャン(1892~1984)はベトナムを代表する画家で、生涯をかけてベトナム近代絹絵を確立した。
他国からの支配、抵抗、独立にいたるまでの長く困難な時代を生きた彼は、国家や歴史に翻弄されながらも無邪気に遊ぶ子どもの姿や働く女性の姿に、ヒューマニティにあふれたまなざしを注ぎ、日常の尊さを生涯にわたって描き続けてきた。
ベトナム近代絹絵の技法は、精緻な筆致で絹地に水彩で描き、何度も水洗いしてはまた描画を繰り返し、色を染め付ける独自の表現手法である。高温多湿の厳しい環境、混迷の状況下で傷んでしまっていた貴重な16点の作品を日本で修復・保存した。
これらの作品は、過酷な状況において人々への限りない愛情を注ぎ、途方もない忍耐力を費やして生み出されたものであり、まさに画家の願いを反映しているといえるだろう。
画家の尊い意志に共鳴し、国を越えて始動した保存修復プロジェクトによりよみがえった作品を通して、未来へとつなぐ保存修復活動についても理解が深まる展示となっている。

籾篩 Rê lúa 1960年 水彩、絹 65.0×50.0㎝ グエン家蔵 ©Nguyệt Tú
籾篩 Rê lúa 1960年 水彩、絹 65.0×50.0㎝ グエン家蔵 ©Nguyệt Tú
かくれんぼ Trốn tìm 1939年 水彩・墨、絹 72.5×35.3cm グエン家蔵 ©Nguyệt Tú
かくれんぼ Trốn tìm 1939年 水彩・墨、絹 72.5×35.3cm グエン家蔵 ©Nguyệt Tú
香炉の火煙(ひけむり) Nồi hương hóa 1938年 水彩、絹 29.0×80.5cm グエン家蔵 ©Nguyệt Tú
香炉の火煙(ひけむり) Nồi hương hóa 1938年 水彩、絹 29.0×80.5cm グエン家蔵 ©Nguyệt Tú
グエン・ファン・チャン
グエン・ファン・チャン

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