クレジット:藤田嗣治《椅子に座る婦人像》1925年、山王美術館蔵 © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2022 G2966
名称:特別展「渡仏から110年 藤田嗣治展」山王美術館
会期:2023年3月2日(木)~ 7月31日(月)
休館日:火曜日・水曜日(ただし、3/21,5/3は開館いたします)
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:一般 1,300円
大学生・高校生 800円
中学生以下 500円
*中学生以下、保護者同伴に限り2名様まで無料
住所:〒556-0017大阪府大阪市浪速区湊町1-2-3 ホテルモントレ グラスミア大阪22F
TEL:06-6645-7111
URL:山王美術館
世界的な画家になることを夢見てパリへと渡り、やがてエコール・ド・パリを代表する画家の一人として活躍した藤田嗣治(1886-1968)。2023年は藤田がはじめてパリへ渡ってから110年目にあたります。
東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、文展に3年つづけて落選し悲憤する藤田ですが、父のすすめもあり、1913年に待望のパリ留学を果たします。留学初期より、世界を意識し、「何れの真似でもない」、「全くその人独特の」絵を描く画家となることを目指した藤田。
ピカソ、モディリアーニ、キスリングら同時代の画家たちと交流を図る一方で、古典芸術に学びながらも、独自の画風を確立するべく研鑚を重ねます。1917年6月にはパリ・シェロン画廊での初個展が好評を博し、1919年11月のサロン・ドートンヌでは、初出品ながら油彩画2点、水彩画4点のすべてが入選するという快挙をおさめ、会員へと選出。1921年11月のサロン・ドートンヌに出品した裸婦像をはじめとする3作品は、「素晴らしき乳白色(grand fond blanc)」と称賛を受け、パリ画壇の寵児となるのです。
本展では、初公開となるパリ留学前の希少な作品から、藤田の代名詞ともいえる「乳白色のカンヴァス」にいたる初期の作品に焦点をあて、藤田の画風確立の変遷をたどります。
巴里を魅了した乳白色のカンヴァス 未公開作品をふくむ藤田初期の絵画を中心に
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