名称:企画展「庄内の作家たち」本間美術館
会期:2023年6月2日(金)~2023年7月18日(火)
会場:本間美術館
時間:9:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:会期中無休
観覧料:一般 1,100円(990円)
高・大学生 500円(450円)
小・中学生 無料
※( )内は15名以上の団体入館料上記入館料で国指定名勝「本間氏別邸庭園(鶴舞園)」「清遠閣」も観覧できます。
住所:〒998-0024山形県酒田市御成町7-7
TEL:0234-24-4311
URL:本間美術館
国木田独歩(1871-1908)は明治時代を代表する小説家。結核の治療で訪れた茅ヶ崎でその短い生涯を閉じた独歩の代表作『武蔵野』(1898)は、武蔵野の美しい風景を瑞々しい文体で描写しています。素朴な自然にロマンを見いだす新たな表現は文学者のみならず画家の間にも生まれました。
独歩の『武蔵野』に大きな影響を与えたのは、イギリスのロマン派詩人ウィリアムズ・ワーズワース(1770-1850)でしたが、産業革命や市民革命を経験し近代市民社会が成立した18~19世紀のイギリスでは、風景に対する関心が高まりをみせました。ワーズワースは湖水地方を題材にして詩をつくり、ジョン・コンスタブル(1776-1837)は故郷の豊かな風景を、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)は光と色彩に溢れた自然を描きました。伝統的な風景画が刷新され西洋風景画の頂点が築かれたと言えます。
本展覧会では独歩の自然観に触れつつ、郡山市立美術館と府中市美術館の優品を通じて、コンスタブルやターナーのみならず、ジョン・マーティン(1789-1854)、サミュエル・パーマー(1805-1881)などの画家たちにも焦点をあて、近代イギリス風景画の流れをたどります。さらに、わが国において名所絵的に描かれることが多かった風景画が明治以降どのように描かれるようになったのかをたどり、イギリス風景画の受容についても考察します。
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