「宮永愛子 ― 海をよむ MIYANAGA Aiko Exhibition」ZENBI -鍵善良房

「宮永愛子 ― 海をよむ MIYANAGA Aiko Exhibition」ZENBI -鍵善良房

名称:「宮永愛子 ― 海をよむ MIYANAGA Aiko Exhibition」ZENBI -鍵善良房
会期:2023年06月03日(土) 〜 2023年08月27日(日)
会場:ZENBI -鍵善良房- KAGIZEN ART MUSEUM
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)
料金:一般:1,000円
   大学・高校・中学生:700円
   小学生以下無料
住所:〒605-0074 京都府京都市東山区祇園町南側570-107
TEL:075-561-2875
URL:ZENBI -鍵善良房- KAGIZEN ART MUSEUM

《くぼみに眠るそら -仔犬-》
2021年 ナフタリン、ミクストメディア(東山窯の石膏型を使用) 25×30×36 cm 撮影:福永一夫 ©️MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery
《くぼみに眠るそら -仔犬-》 2021年 ナフタリン、ミクストメディア(東山窯の石膏型を使用) 25×30×36 cm 撮影:福永一夫 ©️MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery

日用品をナフタリンでかたどったオブジェや、塩や葉脈、陶器の貫入音を使ったインスタレーションなど、「変わりながらも存在し続ける世界」を表現しているアーティスト、宮永愛子の個展です。
宮永は、明治時代に「宮永東山窯」を開いた京焼の陶芸家・初代宮永東山の曾孫でもあります。初代宮永東山は、石膏型に薄く伸ばした粘土板を押し付けて成型するという技法で作品を制作していました。
近年活動拠点を生まれ育った京都に戻した宮永は、実家の陶房に今も残るこの古い石膏型にガラスを流し込み、過去と現在を結ぶ作品を制作しています。
「昔から家に在ったけれど、気に留めてはこなかったものの存在。そこにはどんな景色があるのか。どんな形のものが眠っているのか。そんなふうに思いを馳せながら、型から外され、生み出されていく作品たち。それは過去に会いにいくことでもある」と宮永は語ります。
本展では、新作《くぼみに眠る海-猫-》をはじめとし、鍵善良房にちなんだ「鍵」をモチーフとした作品や、鍵善が所蔵する和菓子用の木型から発想を得たガラスの作品を中心に展示します。
生業として受け継がれてきた型と、そこから今生み出される作品。それら一つ一つをご高覧いただきながら、過去から今、そして未来へ流れている時間を感じていただけますと幸いです。
会期中には、宮永愛子と鍵善良房による特製和菓子の販売を行います。展覧会と併せて、作家と菓子屋のコラボレーションをお楽しみください。
宮永愛子
京都市生まれ。1999年京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)芸術学部美術科彫刻コース卒業。2008年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。2013年「日産アートアワード」初代グランプリ受賞。
主な個展に「宮永愛子:なかそら-空中空-」国立国際美術館(大阪、2012)、「みちかけの透き間」大原美術館有隣荘(岡山、2017)、「宮永愛子:漕法」高松市美術館(香川、2019)など。

《くぼみに眠る海 -水鳥-》
2022年 ガラス、空気(東山窯の石膏型を使用) 6.5×14×7cm 撮影:宮島径 ©️MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery
《くぼみに眠る海 -水鳥-》 2022年 ガラス、空気(東山窯の石膏型を使用) 6.5×14×7cm 撮影:宮島径 ©️MIYANAGA Aiko, Courtesy of Mizuma Art Gallery

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  2. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
  3. 「うつす美 ─ 江戸時代の絵画学習」京都府京都文化博物館
ページ上部へ戻る