「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで」ポーラ美術館

「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで」

名称:「シン・ジャパニーズ・ペインティング 革新の日本画―横山大観、杉山寧から現代の作家まで」ポーラ美術館
会期:2023年7月15日(土)~2023年12月3日(日)
会場:ポーラ美術館
時間:9:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:会期中無休 
観覧料:大人 1,800円(1,500円)
   65歳以上 1,600円(1,500円)
   大学・高校生 1,300円(1,100円)
   中学生以下 無料
   ※( )内は団体15名以上
   ※障害者手帳を提示の本人及び付添者(1名まで)1,000円
住所:〒250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
TEL:0460-84-2111
URL:ポーラ美術館

横山大観 《山に因む十題のうち 霊峰四趣 秋》1940年 紙本彩色/額装 74.6×110.4cm ポーラ美術館
横山大観 《山に因む十題のうち 霊峰四趣 秋》1940年 紙本彩色/額装 74.6×110.4cm ポーラ美術館

明治政府のお雇い外国人として来日していたアーネスト・フェノロサ(1853-1908)は、当時、日本国内で目にした絵画を総じて “Japanese Painting”と呼び、この英語を日本人通訳が「日本画」と翻訳したことから、明治以後に「日本画」という概念が社会的に定着していったと言われています。
「日本画」は日本の伝統的な絵画と西洋画の接触により、新しい表現形式として確立されましたが、日本という近代国家の形成期における文化的混沌の中で画家たちは、近代とは、西洋とは、国家とは何かという不断の問いと向き合うことを余儀なくされました。第二次世界大戦後は、画壇において日本画滅亡論が唱えられましたが、近代日本画を超克し「新しい日本絵画の創造」を目指した現代日本画の担い手たちの活躍によって、「日本画」は新たな段階へと進みました。
グローバリズムが加速し、西洋と東洋という二分化がもはや意味をなさず、主題や形式、画材などが多様化する21世紀のアートシーンにおいて、現在の「日本画」にはいかなる可能性が秘められているのでしょうか。本展覧会は、近代の「日本画」を牽引した明治、大正、昭和前期の画家たちや、杉山寧をはじめとする戦後の日本画家たちの表現方法、そして現在の「日本画」とこれからの日本の絵画を追究する多様な作家たちの実践の数々にあらためて注目し、その真髄に迫るものです。

岸田劉生《狗をひく童女》1924年 紙本彩色/額装 60.6×39.0cm ポーラ美術館
岸田劉生《狗をひく童女》1924年 紙本彩色/額装 60.6×39.0cm ポーラ美術館
杉山寧 《慈悲光》1936年 紙本彩色/額装 253.0×173.0cm 福田美術館
杉山寧 《慈悲光》1936年 紙本彩色/額装 253.0×173.0cm 福田美術館
杉山寧《薫》1975年 紙本彩色/額装 78.6×103.3cm ポーラ美術館
杉山寧《薫》1975年 紙本彩色/額装 78.6×103.3cm ポーラ美術館
谷保玲奈 《蒐荷》2020年 顔料/雲肌麻紙(パネルに貼付) 各236.0×388.0cm 高橋龍太郎コレクション @Reina Taniho
谷保玲奈 《蒐荷》2020年 顔料/雲肌麻紙(パネルに貼付) 各236.0×388.0cm 高橋龍太郎コレクション @Reina Taniho
三瀬夏之介《日本の絵》2017年 墨、胡粉、金箔/雲肌麻紙 サイズ可変(最大サイズ235.0×800.0cm) 作家蔵 ©Natsunosuke Mise
三瀬夏之介《日本の絵》2017年 墨、胡粉、金箔/雲肌麻紙 サイズ可変(最大サイズ235.0×800.0cm) 作家蔵 ©Natsunosuke Mise
深堀隆介《方舟2》2015年 木、超難黄変エポキシ樹脂、アクリル絵具、汁椀、ブリキのバケツ、矢筈、魚籠 H20.0×W183.0×D76.5cm
個人蔵 ©Riusuke Fukahori
深堀隆介《方舟2》2015年 木、超難黄変エポキシ樹脂、アクリル絵具、汁椀、ブリキのバケツ、矢筈、魚籠 H20.0×W183.0×D76.5cm 個人蔵 ©Riusuke Fukahori
杉本博司《月下紅白梅図》2014年 プラチナ・パラディウム・プリント 各156.0×172.2cm
作家蔵 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
杉本博司《月下紅白梅図》2014年 プラチナ・パラディウム・プリント 各156.0×172.2cm 作家蔵 ©Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
山本基 《たゆたう庭》(制作風景)2013年 エルンスト・バルラッハ・ハウス(ハンブルグ) photo: Andreas Weiss
山本基 《たゆたう庭》(制作風景)2013年 エルンスト・バルラッハ・ハウス(ハンブルグ) photo: Andreas Weiss
山本太郎《紅白紅白梅図屏風》2014年 紙本金地着色 各156.0×172.2cm
個人蔵 ©Taro YAMAMOTO / Courtesy of imura art gallery
山本太郎《紅白紅白梅図屏風》2014年 紙本金地着色 各156.0×172.2cm 個人蔵 ©Taro YAMAMOTO / Courtesy of imura art gallery

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