名称:𠮷川千香子 「土と火の遊びー無邪気な(非)器たち」市立小樽美術館
会期:2023年7月29日(土)~2023年9月17日(日)
開館時間:9:30 〜 17:00
休館日:月曜日 8月15日は休館
入場料:一般 600円、高校生 300円、中学生以下・障害者手帳提示と付き添い 無料
会場:市立小樽美術館
住所:〒047-0031 小樽市色内1丁目9-5
TEL:0134-34-0035・FAX:0134-32-2388
URL:市立小樽美術館
𠮷川千香子は、日本古窯の一つである愛知県常滑市を拠点に、40年にわたり作陶活動を続けている陶芸家です。
𠮷川は、1948年北海道小樽市に生まれ、北海道小樽潮陵高等学校卒業後、上京して武蔵野美術大学で、彫刻を学びます。当時、石彫を手掛けていた𠮷川は、偶然、常滑で見た大甕の素朴な力強さを見て、土と釉薬が火の力により大きく変貌する陶芸の世界に惹かれ、その道に進みます。以後まったくの独学で、技術と表現を模索していき、1974年から常滑に移住、陶芸のイメージを覆すような作品を制作しています。
作品の主題は、日々の暮らしのなかで、いのちあるものを見つめるところから生み出されてた「ひと、動物、花」です。あらゆる生き物たちの姿に興味を抱き、愛情深く寄り添うなかで、優しく素朴なフォルムが生まれています。伝統的な系譜に属さなかったことは、むしろ制約を離れる強みでもあり、あらかじめ計画を練った制作ではなく、自らの心の動きに従った「手びねり」による自由な表現となっています。カラフルな色彩と柔らかなフォルムがミックスし、ユーモラスで独特の存在感をもった造形となり、多くの人々を魅了しています。
本展は、𠮷川千香子の故郷小樽での初の展覧会です。主な出品作品は、幼馴染の𠮷川千香子に、小樽の商家育ちのおおらかな伝統が息づいていると感じ、積極的にその作品を収集した「秋野治郎コレクション」と、常滑のアトリエから𠮷川自身が自選した作品ならびに新作を加え展覧するものです。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。