名称:秋季特別展「喜如嘉の芭蕉布物語」大阪日本民芸館
会期:2023年9月2日(土)〜12月19日(火)
会場:大阪日本民芸館
観覧料金:当日一般710円
休館日:水曜日
住所:〒565-0826大阪府吹田市千里万博公園10-5
TEL:06-6877-1971
URL:大阪日本民芸館
芭蕉布とは沖縄で織られている、糸芭蕉の繊維を用いた織物のこと。戦時中に途絶えかけていた芭蕉布を復興に導いたのは、沖縄県喜如嘉の平良敏子(1921~2022)である。岡山県倉敷市に女子挺身隊の一員として訪れていた平良は、戦後しばらく帰郷することができなった時期に、民藝運動の同人であった大原總一郎
(当時の倉敷紡績社長)から織物を学ぶように勧めを受けた。そして彼女は、仲間たちと共に外村吉之介(倉敷民藝館初代館長)から織物を習い、柳による『芭蕉布物語』に出会った。
帰郷の際、大原と外村から「沖縄で芭蕉布を織り続けてほしい」という思いを託された平良は、戦後の喜如嘉で地域の女性たちと共に芭蕉布を復興に導いた。1974年には「喜如嘉の芭蕉布」が重要無形文化財に、2000年には平良敏子が国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、現在では日本を代表する手工芸品として高く評価されている。
如嘉の芭蕉布の歩みの傍らには、大原や外村といった民藝運動の同人たちとの様々な交流があった。平良敏子と民藝運動との出会いから始まる喜如嘉の芭蕉布の物語を、この機会にぜひ楽しんでほしい。
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