名称:「三越創業350周年記念 十五代柿右衛門の世界展」名古屋栄三越
会期:2023年11月15日(水) ~ 2023年11月21日(火)
場所:名古屋栄三越 7階 美術画廊 ※最終日午後4時終了
住所:〒460-8669 名古屋市中区栄3-5-1
TEL: 052-252-1111
URL: 名古屋栄三越
ごあいさつ
このたび名古屋栄三越では三越創業350年を記念して、柿右衛門の世界展を開催させていただく運びとなりました。
「柿右衛門様式」と呼ばれた世界に名を馳せた柿右衛門窯は、時代を彩るさまざまな意匠を生み出しながら、
今日まで脈々とその美と技の伝統を継承し、多くの愛陶家の注目を集めてきました。
今展では、まもなく襲名十年を迎えられる、十五代酒井田柿右衛門氏の濁手作品と併せて窯物の花瓶、
食器など展示販売いたします。ぜひこの機会にご高覧賜りますようお願い申しあげます。
十五代 酒井田柿右衛門
1968年 佐賀県有田町に生まれる
1991年 多摩美術大学絵画学科中退
1994年 十四代酒井田柿右衛門に師事
2010年 第四十五回 西部伝統工芸展にて初入選
第五十七回 日本伝統工芸展にて初入選
2012年 有田陶芸協会会員となる
2013年 国・重要無形文化財保持団体
「柿右衛門製陶技術保存会」会長に就任
日本工芸会正会員となる
2014年 二月四日、十五代酒井田柿右衛門襲名
佐賀県陶芸協会会員となる
2019年 日本陶芸美術協会会員となる
現 在 日本工芸会西部支部常任幹事
佐賀県陶芸協会副会長
有田陶芸協会副会長
日本陶芸美術協会幹事
~「濁手」とは~
佐賀地方の方言で米の研ぎ汁のことを「濁(にご)し」と言います。
「濁手(にごしで)」は、米の研ぎ汁のように温かみのある乳白色をした地肌を持つ柿右衛門特有の色絵磁器で、
1650年代に、柿右衛門の色絵が一番映える素地として創られました。
この濁手の華やかな色絵との調和のとれた美しさは、国内はもとより国外においても高く評価され、
オランダ東インド会社(VOC)の輸出よって東アジアやヨーロッパ等に紹介されています。
しかし江戸時代中期、輸出の終了と共に制作技術が途絶えました。
1953年、十二代・十三代柿右衛門親子の努力により濁手は復元され、
1971年にはその製陶技術が認められ国の重要無形文化財の総合指定を受けております。
復元後、濁手作品は当主の個性・感性を表現した作品として個展等で発表し、現十五代柿右衛門へと継承されております。
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