名称:「注目作家紹介プログラム チャンネル14 吉本直子 いのちをうたう ─ 衣服、痕跡、その祈り」兵庫県立美術館
会期:2023年10月28日(土)〜11月26日(日)
会場:兵庫県立美術館 ギャラリー棟 1F アトリエ1
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月曜日
観覧料:無料
主催:兵庫県立美術館
協賛:公益財団法人伊藤文化財団、兵庫県立美術館「芸術の館友の会」
助成:公益財団法人中内力コンベンション振興財団、野村財団
特別協力:Co3コンテンポラリー・ダンス・オーストラリア
住所:〒651-0073兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
TEL:078-262-0901
URL:兵庫県立美術館
14回目となる2023年度の「チャンネル」では、兵庫県出身で西脇市在住の現代美術家、吉本直子(1972- )をご紹介します。人が着用した白い古着を使った立体作品で知られる吉本の作品は、荘厳で儚く、見る者に生と死を感じさせます。
2020年、人間関係が希薄になり、誰もが死を身近に感じた新型コロナウィルスの渦中、吉本は、オーストラリアのパースを拠点とするダンスカンパニー 「Co3コンテンポラリー・ダンス・オーストラリア」と共に「ザ・バードメーカーズ・プロジェクト」を立ち上げます。世界各地の人々が自身の古着で鳥を制作し飛翔させるというこのプロジェクトは、翌年開かれたパースフェスティバルでのダンス公演「アーカイブス・オブ・ヒューマニティ」の舞台でも披露されました。ダンサーたちがうちひしがれ、倒れても団結して立ち上がっていく姿は、コロナ禍で孤立したコミュニティが直面した危機と、それでも未来に進もうとする人間の強靱さを伝えています。
人間が生きた記憶を留める古着の作品を通して命に向き合い、風に立ち向かい大空に羽ばたく鳥の作品を通して困難な状況の中にも決して失われない希望の光を感じていただけたら幸いです。
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