特集展示「四国遍路・文化遺産へのみちゆき」国立歴史民俗博物館

特集展示「四国遍路・文化遺産へのみちゆき」国立歴史民俗博物館

名称:特集展示「四国遍路・文化遺産へのみちゆき」国立歴史民俗博物館
会期:2023年9月26日(火)~2024年2月25日(日)
開館時間:~9月 9:30~17:00(入館は16:30まで)、
     10月~ 9:30~16:30(入館は16:00まで)
場所:国立歴史民俗博物館
費用:一般600円、大学生250円、高校生以下無料
主催:大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館
共催:愛媛県歴史文化博物館、愛媛大学 四国遍路・世界の巡礼研究センター
住所:〒285-8502千葉県佐倉市城内町117
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
URL:国立歴史民俗博物館

本展示では、1200年の歴史を有するとされる四国遍路の歴史と現在について、次の構成で紹介していきます。
1 四国遍路と弘法大師空海
四国遍路は真言宗の宗祖、弘法大師空海が霊場を定めたと伝えられています。遍路の白衣にも「南無大師遍照金剛」と背中に記され、金剛杖は大師の化身であるとされています。そこで本展示では、まず弘法大師と四国とのつながりを示し、古代から続く大師信仰の系譜をみていきます。
2 遍路絵図と描かれた札所
江戸時代に確立し、庶民の旅の目的として普及していった88ヶ所霊場の特徴を概観します。四国遍路の長い歴史のなかでは、その位置づけや人々の関わり方も大きく変化しています。例えば、88ヶ所を巡るお遍路ですが、これらの札所が定まったのは近世、17世紀に入ってからでした。札所をめぐる巡礼路が絞られていくのも、それ以後のことになります。四国遍路の普及に大きな役割を果たした媒体に注目し、描かれた遍路の姿についても紹介していきます。
3 近代化とツーリズム
近代化のなかで四国遍路は、全国からの集客を見込めるツーリズムへと展開していきます。遍路の代名詞でもある「南無大師遍照金剛」と背中に記された白装束についても、戦後になって普及した姿であることがわかってきました。明治・大正時代に奉納された絵馬や戦前の絵葉書の遍路の一行には、白装束は数えるほどしかみられません。鉄道やバス、自家用車の利用なども盛んになることで、遍路の意味づけや参加者、規模や期間も変化していきました。
4 世界遺産登録に向けて
21世紀になると、四国遍路を世界遺産に登録しようとする運動が活発化します。四国4県は登録に向けて様々な活動を行うとともに、その文化的歴史的な特質を炙り出し、遍路文化を物語化していきました。また、今回の展示共催となる愛媛大学四国遍路・世界の巡礼研究センターと愛媛県歴史文化博物館による最新の研究成果の紹介も行います。

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