企画展「顕神の夢―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで」町立久万美術館

企画展「顕神の夢―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで」町立久万美術館

名称:企画展「顕神の夢―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで」町立久万美術館
会期:2023年10月21日(土曜日)~12月24日(日曜日)
〈前期〉10月21日(土曜日)~11月26日(日曜日)
〈後期〉11月28日(火曜日)~12月24日(日曜日)
住所:〒791-1205愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2番耕地1442-7
TEL:0892-21-2881
URL:町立久万美術館

企画展「顕神の夢―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで」町立久万美術館
企画展「顕神の夢―幻視の表現者― 村山槐多、関根正二から現代まで」町立久万美術館

非合理的で直接的な経験が表現者にとってかけがえのないモチベーションとなることがあります。それはある種の宗教的な体験に似ていますが、宗教以前のものであり、宗教のもととなる出来事とも解釈できます。
表現者たちは、訪れたヴィジョンをたよりに、自己を超えた名状し難い「何か」を捉えるべく身を焦がす思いで制作します。「何か」へのあこがれや思慕は、漠とした信仰心の発露ともいえます。しかし、描けば描くほど、作れば作るほど、その「何か」は、表現者の手からすり抜け別のものとなり替わってしまいます。そのため、彼らは向こうから「何か」がやってくるのを待つしかありません。本展ではこのような心情を仮に「顕神の夢」と名付けてみました。
ときとして土俗的な印象を与える作品が出来しますが、それは、近代化により捨象されず根強く残った心情の証しです。このような作品は既存の尺度では、測りえないものです。かといって、排除するわけにはいきません。現に作品は凄まじい力をもって迫ってきます。ならば、私たちは、作品にふさわしい尺度を学び、鍛えなければなりません。尺度がそぐえば作品は豊かな世界を開示してくれます。また、このような観点から、いわゆるモダニズムの文脈でのみ解釈されていた作品を読み直すことも可能です。優れた作品はすべからく不可知の領域に根ざしていると思われます。
本展は、今までモダニズムの尺度により零れ落ち、十分に評価されなかった作品や、批評の機会を待つ現代の作品に光をあてる一方、すでに評価が定まった近代の作品を、新たな、いわば「霊性の尺度」でもって測りなおすことにより、それらがもつ豊かな力を再発見、再認識する試みです。
出品作家
円空、出口なお、出口王仁三郎、藤井達吉、萬鐵五郎、秦テルヲ、髙島野十郎、牧島如鳩、古賀春江、河野通勢、村山槐多、宮沢賢治、橋本平八、岡本天明、長安右衛門、関根正二、岡本太郎、高橋忠彌、三輪田俊助、金井南龍、佐藤溪、横尾龍彦、草間彌生、平野杏子、若林奮、八島正明、横尾忠則、芥川麟太郎、馬場まり子、藤山ハン、石野守一、齋藤隆、真島直子、内田あぐり、黒川弘毅、舟越直木、宮川隆、O JUN、藤白尊、赤木仁、上田葉介、三輪洸旗、黒須信雄、橋本倫、佐々木誠、石塚雅子、三宅一樹、吉原航平、庄司朝美、中園孔二、花沢忍

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 館蔵「茶道具取合せ展」五島美術館
  2. 本館企画展「松田基コレクションⅩIV:こども学芸員が選ぶ夢二の名品/范曽美術館開館40周年記念 夢二と范曽の詩情」夢二郷土美術館 本館
  3. 入江泰吉「1960年代の奈良」入江泰吉記念奈良市写真美術館
ページ上部へ戻る