文化村クリエイション vol.5  公開制作「伊庭靖子の見かた、描きかた」なら歴史芸術文化村

名称:文化村クリエイション vol.5  公開制作「伊庭靖子の見かた、描きかた」なら歴史芸術文化村
会期:2023年12月2日(土)~2024年2月25日(日)の土曜午後・日曜
   土曜日 13:00~17:00
   日曜日 9:00~17:00
   *お休み…12月23日, 24日, 30日, 31日  *1月27日(土)は14:30~17:00
会場:芸術文化体験棟 スタジオ302・304
料金:無料
主催:なら歴史芸術文化村
助成:令和5年度文化芸術創造拠点形成事業
住所:〒632-0032 奈良県天理市杣之内町437-3
TEL:0743-86-4420
URL:なら歴史芸術文化村

伊庭さんが制作するスタジオの様子を公開します。また公開制作に併せて、近年の風景作品を1点展示します。
 文化村クリエイションは、先進的な取り組みを行うアーティストを招聘し、制作・発表を行うと共に、創作の過程を開いていく試みです。vol.5となる今回は、画家の伊庭靖子さんをお招きします。
 伊庭さんは20年以上に渡り、陶器やクッションなどのモチーフを写真で撮影し、それを基に精細な油彩画を描いています。それはモチーフへの興味というより、一貫した「見ること」と「描くこと」への探究です。ものの表面に光が映った質感を描く、写真だけが捉える光の質感を描く、ものと私たちの間にある光を含んだ空気を描くなど、伊庭さんが絵として捉えたい微細な質感を探して、なにを「見て」なにを「見ない」のか、それをいかに絵として「描く」のか。伊庭さんの求めるものの見かた、描きかたを、制作をとおして試行錯誤してきました。近年はモチーフとして風景も描くようになりました。一本一本の木や自然の美しさではなく、風景の質感を描きたい、と伊庭さんは話します。「見る」「見ない」の選択の幅が広がり、描きかたも変化してきているようです。
 今回は伊庭さんが制作するスタジオの様子を、一部公開します。公開制作は1999年のフランスぶりです。創作の過程からは、作家の大切にしていることや迷いが垣間見られます。また完成した作品の裏側には、完成しなかった作品のかけらがたくさんあります。ぜひ何度も足を運んでみてください。
プロフィール

伊庭靖子(いば やすこ)
1967年京都市生まれ。
嵯峨美術短期大学版画科専攻科修了。フランス・モンフランカン(ダイムラークライスラーグループアート・スコープ、1999年)、ニューヨーク(文化庁在外研修員、2001-02年)にて滞在制作。
主な個展に、「まなざしのあわい」(東京都美術館、2019年)、「まばゆさの在処」(神奈川県立近代美術館、2009年)。国立新美術館、府中市美術館、横須賀美術館、平塚市美術館、滋賀県立近代美術館など多数の展覧会に参加。神奈川県立近代美術館、資生堂アートハウス、東京都現代美術館、国立国際美術館、The Cleveland Museum of Art(米国)など、国内外の美術館に作品が所蔵されている。

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