コレクション展「日本画ことはじめ」西宮市大谷記念美術館

名称:コレクション展「日本画ことはじめ」西宮市大谷記念美術館
会期:2024年1月13日(土)〜2月18日(日)
休館日:水曜日
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:一般1,000(800)円、高大生600(400)円、小中生400(200)円
   *( )内は20名以上の団体料金(いずれも税込価格)
   *西宮市内在住65歳以上の方は500円(要証明書呈示)
   *ココロンカード・のびのびパスポート呈示の小中生は無料
   *心身に障がいのある方及び介助者1名は無料(要手帳等呈示)
主催:公益財団法人 西宮市大谷記念美術館
後援:西宮市、西宮市教育委員会
住所:〒662-0952兵庫県西宮市中浜町4-38
TEL:0798-33-0164
URL:西宮市大谷記念美術館

田能村直入
《歳寒三友図》
1860年
田能村直入 《歳寒三友図》 1860年

当館では、設立の礎となった大谷竹次郎氏旧蔵品を中心に、現在約150点の日本画を収蔵しています。「日本画」とは、主に岩絵具や膠を原材料に用いた絵画の総称です。この言葉は明治以降、従来の技法で描かれた絵画を、西洋の技法で描かれた「洋画」と区別するために用いられ始めました。
明治時代に日本が近代国家として再編されていくなかで、「美術」や「絵画」の諸制度も形成されていきました。「日本画」についても様々な議論がなされ、明治20(1887)年代に美術用語として定着します。そうした時代の流れの中で、時に古典作品や西洋の技法に学びながら切磋琢磨した画家たちによってさまざまなスタイルの作品が生み出され、「日本画」は独自の道を歩み始めます。
当館所蔵の日本画は、大正時代から戦前にかけての作品が大半を占め、作者も画題も様々です。しかし、これらの作品が描かれた時代背景や作家達の関係性といった観点から見ると、共通している事柄や深い関わりが浮かび上がってきます。
本展では、画家同士の関係性や、当時好まれた画題などのテーマごとに当館のコレクションを展観します。当館所蔵の日本画コレクションの新たな魅力を発見する契機となれば幸いです。
<展覧会構成>
第一章
まずは「日本画」という言葉が生まれるより前の江戸時代に、どのような作品が制作されたのかをご覧いただきます。西宮の狩野派勝部如春斎や、幕末から明治にかけて活躍した田能村直入らの作品をはじめ、昭和47(1972)年の開館以降ほとんど展示されてこなかった一風変わった作品を紹介します。
第二章
明治時代には京都府画学校や東京美術学校が開校します。そこでは江戸時代から続く流派の流れをくむ教師陣による指導のもと、多くの画家が育ちました。卒業後も志を共にする画家が集結し、制作に励みます。師弟や交友といった画家たちの関係性に注目し、作品が描かれた背景に迫ります。
第三章
景勝地や理想の景色を描く「風景」、歴史上の人物や美しい装いの女性を表現する「人物」など、画題に沿って作品を紹介します。「歴史・説話」では福田眉仙や山元春挙、「美人画」では上村松園、伊東深水、寺島紫明、「『日本』らしい画題」では横山大観、堂本印象らの作品を展示します。
第四章
大正時代には西洋の新しい様々な表現技法に影響を受けた画家が現れました。昭和にかけて、日本画の表現の幅は更に広がりを見せます。本章では山下摩起、福田平八郎、下村良之介らの作品を紹介します。

北野恒富《春餘》1929-30年
北野恒富《春餘》1929-30年
下村良之介《水辺屏風》1972年
下村良之介《水辺屏風》1972年
西村五雲《冬暖》1934年
西村五雲《冬暖》1934年

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