嶋春香《移ろいの庭 scene #1》2024年

名称:「嶋春香」京都市京セラ美術館
会期:2024年3月5日(火)〜6月23日(日)
時間:10:00~18:00
会場:ザ・トライアングル
休館日:月曜日 ※祝日の場合は開館
観覧料:無料
住所:〒606-8344京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
TEL:075-771-4107
URL:京都市京セラ美術館

嶋春香《Touch#圖版41》 2017年
嶋春香《Touch#圖版41》 2017年

嶋春香は、人と図像との関わりをテーマに、さまざまな時代や文化の道具が写った資料写真をモチーフに作品を制作してきました。最新作では1つの絵画の中に4つの図像を重ねて描く〈Transformation〉シリーズ(2022-)のほか、自身が日々消費する牛乳パックを支持体に、記録であり絵画でもある〈蒐集〉シリーズ(2019-)を継続しています。また、〈Touch〉シリーズは、一本の筆と一色の蛍光色で濃淡をつけて対象物を描き、資料写真という実際には触れることができないイメージに対し、描くことで可能となる「Touch(触れる、関わりを持つ)」という身体的な行為を通して理解を深めようとしています。また、蛍光色の発色の強さから「見たいのに見えない」といったアンビバレントな視覚作用を起こし、平面だけではなく立体作品としても展開。歴史・文化的資料を出発点としながらも、史実を裏付ける記録としての用途や文脈を読み取るのではなく、色、形、イメージから発せられる印象や個人の想像力を通しての対象物の理解を試みます。
嶋春香(しま・はるか)
Shima Haruka
1989年北海道生まれ。2012年、京都造形芸術大学美術工芸学科洋画コース卒業。2014年、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。現在、京都市在住。近年の主な個展に「洪l4の跡と蒐集」(ギャラリー16、京都、2019年)、「デラシネ」(VOU、京都、2018年)など。主なグループ展に「ベールの光景」(COCON KARASUMA 2F アトリウム、京都、2022年)など。「Kyoto Art for Tomorrow 2021―京都府新鋭選抜展―」毎日新聞社賞受賞。

嶋春香《移ろいの庭 scene #1》2024年
嶋春香《移ろいの庭 scene #1》2024年

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「倉敷のやきもの―民藝の風吹きて―」きび美ミュージアム
  2. 「土が開いた現代 革新するやきもの」和歌山県立近代美術館
  3. 「殿さまのスケッチブック」永青文庫
ページ上部へ戻る