名称:回顧展「大平洋一 ヴェネツィアン・グラスの彼方へ」 富山市ガラス美術館
会期:2024年3月9日(土)~2024年6月23日(日)
会場:富山市ガラス美術館
展示室:2・3階 展示室1-3
時間:9:30~18:00 (最終入場時間 17:30)
金・土曜日は20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日:第1・3水曜日、3月27日、5月8日
※ただし3月20日、5月1日は開場)
観覧料:一般 1,200円 (1,000円)
大学生 1,000円(800円)
※( )内は20名以上の団体
※高校生以下無料
※富山市に住民登録がある70歳以上の方無料
※本展観覧券で常設展も観覧可
主催:富山市ガラス美術館
特別協力:バリー・フリードマン・ギャラリー
後援:イタリア文化会館、北日本新聞社、富山新聞社、北日本放送、富山テレビ放送、チューリップテレビ
住所:〒930-0062富山県富山市西町5-1
TEL:076-461-3100
URL:富山市ガラス美術館
本展は、ガラス作家・大平洋一(おおひらよういち)氏(1946-2022)を紹介する、国内初となる大回顧展です。小説を通してガラスに惹かれた大平は、華麗なるガラス芸術で名高いヴェネツィアに魅了され、作家となることを目指して26歳の時に渡欧します。500年以上の栄華を誇るヴェネツィアン・グラスの伝統と歴史の厚みに圧倒された大平は、自ら考案した作品の構想を元に、巨匠たるガラス職人との協働作業で作品を創り上げるスタイルに自身の進むべき道を見出しました。企業デザイナーを経て独立以降は、透明ガラスと不透明ガラスを巧みに組み合わせた意匠によって自身の作風を確立します。大平は、ローマ時代のモザイク・ガラスに着想を得ながら、東アジア圏に見られる陶磁器や漆器の形を取り入れるなど、西洋の古典的な美の規範と東洋の工芸的な要素を巧みに調和させています。ヴェネツィアン・グラスの歴史を隅々まで吸収した上で、日本とヴェネツィア双方の文化や美意識の融合を目指した大平は、ついにその厚い伝統を乗り越え、普遍的な美しさをもつ独自のガラス表現へと到達したのです。本展では、国内外のガラス作品約150点を中心に、緻密なスケッチやドローイング、大平が研究のために自ら収集したガラス製造関連資料を併せて展示します。現代ガラスの粋を集めた作品の数々を、ぜひご覧ください。
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